チュチェ思想研究

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チュチェ思想国際研究所との連けいを強め、ヨーロッパ、ラテンアメリカ、 アフリカですすむチュチェ思想研究普及活動

自主時代の指導思想であるチュチェ思想が普及され、多くの国と民族が自主的発展の道を進んでいる今日、チュチェ思想研究組織の役割はますます高まっています。

そのようななか、チュチェ思想国際研究所と協力関係を強化し、チュチェ思想研究普及活動をすすめる動きが広がっています。

ここでは、ヨーロッパ、ベネズエラ、民主コンゴでの活動について紹介します。 

各国理事と積極的に連けいを強めるヨーロッパ・チュチェ思想研究学会

2020年2月1日、ヨーロッパ・チュチェ思想研究学会のマッテオ・カルボネリ書記長から各国理事にメールが発信されました。

“今日と明日が、連けいをとりあう今年最初の週末であり、各国理事からのメールを待っています。チュチェ思想研究活動において互いに関係を強めていきましょう”

今回の取り組みの契機となったのは、昨年、ブルガリアで開催されたヨーロッパ・チュチェ思想研究学会理事会およびヨーロッパ地域チュチェ思想セミナーでした。理事会でカルボネリ書記長は、ヨーロッパ・チュチェ思想研究学会が中心となって理事同士のつながりを強化しながら活動を進めていけるように、各国理事と四半期ごとに報告することを提案し、賛同を得ました。

メールを送ったその日のうちに、カルボネリ書記長のもとへ複数の理事から報告が寄せられました。書記長は、各国理事からのメールにたいし、すぐに感謝のメールを返信しました。

その後、2日間にわたり書記長のもとに多くの理事や研究者から活動報告が届きました。

書記長は、日程を終えるにあたり、各理事に謝意を表しながら次のように述べています。

“今年最初の連けいを取り合いました。はじめての経験となりました。

情報をいただき感謝しています。今回の試みは、各国における活動に刺激を与えるであろうし、こんご、他の理事にたいしても活動状況の提供を促していくでしょう。わたしは、この経験が実りあるものとなり、わたしたち研究者同士の協力を促進するものになるだろうと確信しています。次回は、6月6日と7日になります。全員が参加し情報の共有化ができることを願っています”

カルボネリ書記長は、ヨーロッパ・チュチェ思想研究学会の各国理事の報告をチュチェ思想国際研究所に伝えてくれました。

その研究会活動の一部を紹介します。

フィンランドでは、1月にフィンランド・チュチェ思想研究会が朝鮮友好協会フィンランドとともにヘルシンキにおけるイベント会場にて、著作の展示場を設置しました。金正日総書記や金正恩委員長の著作を配布し、訪れた人たちとチュチェ思想に関する多くの議論をおこないました。

またスペインのマドリード・チュチェ思想研究会には、長期間、朝鮮に滞在し熱心に学習している人もいます。2月4日の学習会では、金正恩委員長の朝鮮労働党中央委員会第7期第5回総会報告と、金正日総書記の著作の二つを教材として学習をおこないました。

カルボネリ書記長の誠意あるよびかけとそれに応える各国理事との関係強化は、ヨーロッパにおけるチュチェ思想研究普及活動の新たな動きとなりました。

金正日総書記誕生78周年を祝賀
-ベネズエラで記念集会を開催―

2020年2月19日、ベネズエラのマラカイ市ジラルドー区庁舎において金正日総書記誕生78周年を祝賀して記念集会が開催されました。

記念集会は、ベネズエラ・チュチェ思想研究所とチュチェ思想研究ネナラ通信との共催でおこなわれました。

集会にはラテンアメリカ・チュチェ思想研究所のオマール・ロペス副理事長、自主的ラテンアメリカのための青年運動副委員長のオミス・サラザール氏をはじめ、大学教授、国会議員、政党関係者、チュチェ思想研究者や朝鮮との友好人士が参加しました。

はじめに、主催者を代表してベネズエラ統一社会党全国理事会メンバーのフリオ・チャベス氏が、挨拶をしました。

チャベス氏は、チュチェ思想の哲学的基礎にもとづいて朝鮮革命とボリバル革命の類似点について把握し、正しく認識する必要性について述べた後、朝鮮革命の教育的、文化的、科学的な経験に学ぶことがベネズエラの発展に寄与することになると言及しました。

また、米帝国主義およびその追随国に反対する戦線で、朝鮮をはじめ、世界の反帝自主勢力との連帯・友好関係をきずいていくことについて話しました。

さらに、金正日総書記は、金日成主席によって創始されたチュチェ思想を深化・発展させたことに加え、社会主義偉業を実現するために社会主義学説を思想理論的および方法論的に発展させたと述べました。

つづいて、ジラルドー区議会議長であるラウル・ラミネス氏が挨拶をおこない、ベネズエラ・チュチェ思想研究所とチュチェ思想研究ネナラ通信が過去2年間におこなってきた活動の重要性について言及しました。

今回の記念集会のようすは、広範な市民にニュースとして届けられるようになりました。

この集会には在ベネズエラ駐在朝鮮大使が参加しました。

朝鮮大使は、地元参加者にむけて挨拶をした後で、金正日総書記の業績、チュチェ思想と先軍政治の内容について述べ、さらに朝鮮とベネズエラにおける文化的、政治的な交流についても話しました。

民主コンゴで、「民主主義・自主・発展」をテーマに
全国セミナーを開催

3月1日、民主コンゴのキンシャサで、民主コンゴ・チュチェ思想研究全国協会主催の全国セミナーがおこなわれました。

セミナーには、アフリカ・チュチェ思想研究委員会書記長のロへケレ・カロンダ・アンドレ書記長、金日成金正日主義研究所の研究者、国立教育大学やキンシャサ大学のチュチェ思想研究会の学生などが参加しました。

セミナーは、主催者を代表して民主コンゴ・チュチェ思想研究全国協会世話人のあいさつではじまり、セミナー議長のスピーチの後、アンドレ書記長による報告がおこなわれました。

アンドレ書記長は、民主主義、自主、発展の3点との関連で、民主コンゴがかかえている問題や帝国主義の干渉について述べながら、民衆が主人となる真の民主主義について、また国家の自主権と政治的自主について述べながら、民主コンゴの今後の発展について言及しました。

書記長は、これまでの支配者が喧伝してきた資本家中心の民主主義ではなく、民衆による民衆中心の真の民主主義の確立が必要であると述べています。

また、自主を確立するためには、まず、国家の自主権を確立し政治的自主の確立が重要であると言及しました。さいごに国家の発展を展望するうえで、自立的経済を発展させることが不可欠であると述べています。政治的自主、経済的自立を掲げていくことの重要性を指摘しました。

報告後、会場からの発言や質疑応答がおこなわれました。

さいごに、「セミナー宣言」を採択しました。同宣言は、民主コンゴの人民が、自らを歴史の主体として認識し、また自国を発展させるために自主性と創造性を発揮して、真の愛国心と民族的誇りを育くんでいくことを強調した内容となっています。

全国セミナーには、在民主コンゴ駐在朝鮮大使館職員が参加しました。

民主コンゴ・チュチェ思想研究全国協会主催の全国セミナーの開催は、民主コンゴにおけるチュチェ思想研究普及活動の発展に大きく寄与するものになりました。