「自主と自主権、国際協力」をテーマに
ヨーロッパ地域チュチェ思想セミナーがブルガリアで開催される9月14日、ブルガリアの首都ソフィアにおいて、「自主と自主権、国際協力」をテーマにヨーロッパ地域チュチェ思想セミナーが開催されました。
セミナーには、フランス、イタリアをはじめ、フィンランド、ロシア、ウクライナ、オーストリア、ルーマニア、イギリス、ドイツ、スペイン、チェコなどヨーロッパ各国のチュチェ思想研究者と地元ブルガリアの各界人士が参加しました。
ヨーロッパセミナーは,今回初めてブルガリアで開催されることになり、ブルガリア・
朝鮮社会科学者協会書記長のリソンチョル氏が参加して祝賀の挨拶を述べました。
セミナーではヨーロッパ・チュチェ思想研究学会理事長で、パリ・ルネ・デカルト大学名誉教授のエドモン・ジューブ氏の報告とチュチェ思想国際研究所の
ヨーロッパ・チュチェ思想研究学会理事長のエドモン・ジューブ氏は「EUと朝鮮民主主義人民共和国にみる二つの政治モデル」と題してつぎのような報告をおこないました。
チュチェ思想、
今日、政治における自主、経済における自立、国防における自衛を徹底して実現した国は朝鮮しかありません。
ヨーロッパにおいては、2019年5月9日、欧州連合(EU)のもととなったシューマン宣言発表69周年を迎えました。
フランス第5共和政の創立者をはじめとした一部の人々は、ワシントンの手中に握られている北大西洋条約機構(NATO)に加入している条件でフランスがアメリカの影響下に置かれるのを拒否しました。彼らによってヨーロッパは一定の自治をもつようになりました。
今日のヨーロッパの自主は、ヨーロッパに大きな未来への展望を与えてくれます。
1983年から2018年まで17回朝鮮を訪問しながら、私は朝鮮人民が何よりも平和を愛する姿を直接目撃しました。
今まで考察した二つの政治モデルを比較しながら今後われわれが解決すべき重要課題は、ヨーロッパの自主権と主権、国際協力を大いに実現することです。われわれは時代の先覚者、先進思想を普及する者としての栄誉ある使命と時代的要求を深く自覚し、チュチェ思想研究普及活動をさらに力強く繰り広げるべきです。チュチェ思想研究普及活動の範囲を広範な大衆のなかに引き続き拡大することにより、大衆自身がチュチェの真理を確固たる信念にし、積極的な宣伝者、具現者になるようにすべきです。
次に、「ヨーロッパで自主と自主権、国際協力を実現するために」と題して、ヨーロッパ・チュチェ思想研究学会書記長のマッテオ・カルボネリ氏は、次のようにスピーチしました。
本セミナーの意義は何よりも自主と自主権、国際協力というテーマに表現されているように、世界の人々にとって極めて重要な問題に焦点をあてている ことにあります。本セミナーがあつかう概念はチュチェ思想の核をなすものです。チュチェ思想は朝鮮の植民地からの民族解放闘争と帝国主義の攻撃から自国を守るためのたたかいにおける具体的な現実から出発し、
自主と自主権、国際協力の概念は、こんにち、
国家の自主権は人間の自主性が実現される時代の必要条件であり、自主と自主権は一つのコインの表と裏の関係にあるとみることができます。
朝鮮、キューバ、ベネズエラ、リビアなどでは自主、自主権にたいして攻撃が加えられており、ヨーロッパにおいても、民衆の自主性が危険にさらされています。侵略、支配、介入、制裁などではなく、国際協力によって各国の自主と自主権を発展させ相互の関係を発展させることが重要です。
また、本セミナー準備委員会の責任者として活躍されたブルガリア
朝鮮労働党第7回大会における報告で
ブルガリアでおこなわれた本セミナーは、
参加者は一様に、ヨーロッパ各国が自主権を確立し、国際的に協調することによって発展できるという確信と希望をもつものになりました。
セミナー後の懇親会