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アジア・チュチェ思想研究所主催による、「自力更生は自主の源」に関するアジア・チュチェ思想研究セミナーが、2017年3月17日、スリランカのコロンボにおいて開催されました。
セミナーには、外国代表として参加したインド、ネパール、バングラデシュ、日本の学者、法律家、政治家、ジャーナリストなどを含むチュチェ思想研究者の他に、スリランカの国会議員や州議会議員、社会活動家や女性、青年・学生など幅広い人たちが参加しました。
セミナーでは、アジア・チュチェ思想研究所理事長のハリシュ・グプタ教授により、セミナーの来賓や参加者にたいする歓迎の挨拶と、基調報告がおこなわれました。
基調報告でハリシュ・グプタ氏は、セミナーのテーマ「自力更生は自主の源」について解説しながら、はじめに、次のように述べました。
人類の最大の願いは、自主的な世界で幸せに暮らすことです。自主的な世界とは、支配と従属のない世界であり、戦争と侵略のない世界です。
ハリシュ・グプタ教授は、つづいて、自主の時代の実現のために、朝鮮革命の闘争の炎のなかで、
ハリシュ・グプタ教授はまた、チュチェ哲学によって明らかにされた人間、民族および国の自主性について言及しながら、国の自主性を実現するうえで、各国があらゆる分野で自力更生していくことの重要性について例を挙げながら、つぎのように強調しました。
自国の天然資源を活用し、他国には依存しないように、これが
ハリシュ・グプタ教授はさらに、国の自主性を固守し、実現することは各国人民の正当な権利であることについて強調しながら、朝鮮は長いあいだ帝国主義勢力により経済制裁をうけながらも、自力更生することにより、自己の自主性を堅持していると述べました。そして、世界の自主と平和の実現のために、自主性をもっとも高くかかげてたたかっている、朝鮮人民との連帯を呼びかけました。
基調報告につづいて、インド、ネパール、日本、バングラデシュ、スリランカの代表がスピーチをおこないました。
アジア・チュチェ思想研究所理事であり、インド
自力更生、自立は自主性を実現するための要です。国の自主性が奪われれば、不和や不満、混乱が生じ、人類がこれまでに何度も経験してきたように、多くの血が流される大虐殺が起こり、平和が脅かされるようになるでしょう。そして、平和が脅かされれば、全人類が災難に見舞われるようになるでしょう。それゆえ、各国の自主は、世界平和にとって必須条件になるのです。自力更生が自主性実現の要であるなら、それはとりもなおさず、自力更生は世界平和実現の要でもあるということを意味しています。
アジア・チュチェ思想セミナーには、「アジアに吹く自主の風」と題して、
こんにち、自主の道を進むのか、隷属の道をたどるのか、各国、名民族が選択すべき政治的進路がこんにちほど厳しく問われているときはないと言えます。
いま多くの国々が自主、平和の道を力強く歩んでいる朝鮮民主主義人民共和国に注目しています。なぜ、朝鮮だけが社会主義を固守し発展させているのか。なぜ、米帝国主義の攻撃に屈せず堂々と自主の道を歩むことができるのか。その回答は、革命の領袖の存在と領袖が創始した指導思想にあります。
革命を継続するうえでもっとも重要なのは、領袖の思想と指導の継承です。朝鮮では、
領袖と人民がひとつに団結し自主の道を前進する朝鮮の姿は、各国、各民族がめざす政治的方向性をさし示し、大きな励ましを与えています。
いま、各国の民衆が真に求めているものは、民衆が主人としての地位を占め役割を発揮していく自主の社会です。
セミナーでは、
アジア・チュチェ思想研究セミナーに先立って同日、アジア・チュチェ思想研究所理事会第16回会議が、コロンボにて開かれました。
会議では、前回理事会会議から現在までのアジア諸国におけるチュチェ思想研究普及活動に関する報告と、今後の事業計画についての協議がおこなわれました。
また、新しい理事会体制が提案され、新たにスリランカ自力更生研究学会会長であり、今回のアジア・チュチェ思想セミナーの開催にあたり地元の準備委員長として尽力されたW.A.ドゥミンドゥワルダネ氏が副理事長に選出されました。また、ネパールからは、ネパール自力更生研究フォーラム会長のスバシュ・カジ・シュレスタ氏が理事に選出されました。
理事会会議は終始、友好的な雰囲気のなかで進行し、閉会しました。