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講演する有馬賴底氏
(2017年1月28日、大阪フィルハーモニー会館)
集まりには、アジア・チュチェ思想研究所理事である家正治・神戸市外国語大学名誉教授、
同つどい実行委員長を務めた家正治教授の挨拶を紹介します。
「本年が国交正常化に向けて、また日本での多文化共生社会の実現に向けて大きく発展する年にしなければならないと強く考えるものです。
今年2月16日は
臨済宗相国寺派管長の有馬賴底氏が講演をおこないました。
有馬氏は、京都の金閣寺、銀閣寺の住職、ならびに京都仏教会の理事長を務め、最近では、2016年10月に、朝鮮の開城にある霊通寺に法要のため訪問しました。
また、朝鮮の妙香山の普賢寺も訪問し、仏教の経典の総集である八萬大蔵経の版木が大切に保管されていることを確認し、文化財が大切にされていることに感銘を受けました。
有馬氏は、講演のなかで、朝鮮が文化財を大切にする背景には、
八萬大蔵経の版木にはたいへん驚きました。総集がすべて揃っており、カビも生えない、虫も入らない、きちんとした収蔵庫に整然と保管されています。それを見て、文化財を大切にする国は絶対に滅びない、国としての在りかたが素晴らしいと感じました。
また、これまでの数回にわたる訪朝を通じて感じた朝鮮の発展の様子について次のように述べました。
最近10年間で平壌、開城は様変わりしていて非常に驚きました。平壌はビルの建設ラッシュでしたし、日本の経済制裁は必要なく、朝鮮は見事な発展を遂げています。見ると聞くとでは大違いです。日本には西側のニュースしか入ってこないため、朝鮮についての情報が停止しています。行ってみないとわかりません。
有馬氏は今年、日本の仏教界を代表してローマ法王との会見を予定しており、そのさいには、世界の平和を実現する立場から、訪朝を提案するつもりであると述べるなど、世界平和と日朝友好にかける熱い思いが語られました。
芸術公演では、歌手であり
遠山洋子氏は、「吹雪じょんがら」、「石割桜」を歌いながら、厳しい冬でも、いつか必ず春が来る、挫けそうなことがあってもまた頑張ろうという気持ちになれる歌であり、日朝友好運動を引き続きがんばっていきたいと決意を述べました。
「喧嘩独楽」では、日本と朝鮮は昔から仲が良かった幼馴染の友達のような関係を結んできた、今は関係が悪くなっていても、いつか必ず仲直りできる、皆さんの力にもかかっていると語りかけました。
大阪朝鮮歌舞団は、1965年に創団され、大阪、奈良、和歌山を 中心に年間100回程の公演活動をおこなっています。
フィナーレでは、遠山洋子氏、大阪朝鮮歌舞団が歌と踊りを披露し、日朝友好をともに実現していこうという気持ちを新たにしました。
『金正恩著作集』第二巻の出版記念・祝賀会が、芸術公演につづいて同日開催されました。
2014年に発刊された第一巻に続き二巻目となる今著作集は、朝鮮労働党第7回大会における報告をはじめ、2014年2月から2016年12月までに発表された
主催者を代表し、家正治・
祝賀会では、徐忠彦・在日本朝鮮人総聯合会中央本部国際統一局長が挨拶し、つぎのように述べました。
金日成主席誕生105周年、
金正恩委員長は、
金正恩委員長のすべての活動には、自強力と人民大衆第一主義という二つが貫かれていると言うことができると思います。
朝鮮を領袖、党、国家、人民と軍隊がひとつの家族のようになっている国にすべく、そのたたかいの先頭に立っておられるのが
本日の遠山洋子さんの歌にありましたように、苦しい時でも必ず明日が来るということを信じ、皆さんとともにがんばって朝日関係においても良い日を迎えられるようにしたいと思います。
祝賀会ではまた、チュチェ思想国際研究所事務局長の
金正日総書記誕生75周年を記念して芸術公演がりっぱに催され、『
金正日総書記は
金正恩委員長は思想理論活動の過程で、
第一巻につづいて、第二巻が
資本主義は行き詰まり、他方で既存の社会主義も挫折したなか、人々は未来に展望を持てずにいます。
いま欧米では、大衆の不安を増大させ、一時的な感情を煽りながら政治的に利用するポピュリズムの嵐が吹き、侵略と略奪によって独占資本家の経済的利益を追求する動きが台頭しています。
私は、『
この度、芸術公演と出版記念会の成功のために尽力してくれたなかま、集まりの開催を祝賀して参加してくださった全国のみなさんに感謝しながら、喜びを共有できたことを嬉しく思うものです。
『
発言者は、