金正日総書記の誕生75周年を祝賀し
「新春 日朝友好芸術のつどい」が大阪で開催される




講演する有馬賴底氏
(2017年1月28日、大阪フィルハーモニー会館)

 金正日総書記の誕生75周年を祝賀して「新春 日朝友好芸術のつどい」が、2017年1月28日、「新春 日朝友好芸術のつどい」実行委員会の主催でおこなわれました。
 集まりには、アジア・チュチェ思想研究所理事である家正治・神戸市外国語大学名誉教授、尾上健一・チュチェ思想国際研究所事務局長、金日成・金正日主義研究福島連絡会代表である住谷圭造・福島朝鮮学校を支援する会会長、金日成金正日主義研究関西連絡会共同代表である池辺幸惠・日朝音楽芸術交流会会長、金日成金正日主義研究東海連絡会世話人である竹内宏一・日朝教育・文化交流をすすめる愛知の会事務局長、有元幹明・日朝国交正常化の早期実現を求める市民連帯・大阪顧問、西野優子・日本赤十字社富山県支部役員、徐忠彦・在日本朝鮮人総聯合会中央本部国際統一局長、金鎮度・日朝教育文化交流を進める愛知の会副会長をはじめ、日本全国から学者、研究者、青年学生など220余名が参加しました。
 同つどい実行委員長を務めた家正治教授の挨拶を紹介します。
 「本年が国交正常化に向けて、また日本での多文化共生社会の実現に向けて大きく発展する年にしなければならないと強く考えるものです。
 今年2月16日は金正日総書記誕生75周年を迎えます。この佳節を転換の年にするように、日朝友好をともに促進させましょう。」

「新春 日朝友好芸術のつどい」

 臨済宗相国寺派管長の有馬賴底氏が講演をおこないました。  有馬氏は、京都の金閣寺、銀閣寺の住職、ならびに京都仏教会の理事長を務め、最近では、2016年10月に、朝鮮の開城にある霊通寺に法要のため訪問しました。
 また、朝鮮の妙香山の普賢寺も訪問し、仏教の経典の総集である八萬大蔵経の版木が大切に保管されていることを確認し、文化財が大切にされていることに感銘を受けました。
 有馬氏は、講演のなかで、朝鮮が文化財を大切にする背景には、金正日総書記の配慮と指導があったことを強調し、つぎのように述べました。
 八萬大蔵経の版木にはたいへん驚きました。総集がすべて揃っており、カビも生えない、虫も入らない、きちんとした収蔵庫に整然と保管されています。それを見て、文化財を大切にする国は絶対に滅びない、国としての在りかたが素晴らしいと感じました。
 また、これまでの数回にわたる訪朝を通じて感じた朝鮮の発展の様子について次のように述べました。
 最近10年間で平壌、開城は様変わりしていて非常に驚きました。平壌はビルの建設ラッシュでしたし、日本の経済制裁は必要なく、朝鮮は見事な発展を遂げています。見ると聞くとでは大違いです。日本には西側のニュースしか入ってこないため、朝鮮についての情報が停止しています。行ってみないとわかりません。
 有馬氏は今年、日本の仏教界を代表してローマ法王との会見を予定しており、そのさいには、世界の平和を実現する立場から、訪朝を提案するつもりであると述べるなど、世界平和と日朝友好にかける熱い思いが語られました。
 芸術公演では、歌手であり金日成金正日主義研究東海連絡会世話人を務める遠山洋子氏、大阪朝鮮歌舞団による歌と踊りが披露されました。

 

  遠山洋子氏は、「吹雪じょんがら」、「石割桜」を歌いながら、厳しい冬でも、いつか必ず春が来る、挫けそうなことがあってもまた頑張ろうという気持ちになれる歌であり、日朝友好運動を引き続きがんばっていきたいと決意を述べました。
 「喧嘩独楽」では、日本と朝鮮は昔から仲が良かった幼馴染の友達のような関係を結んできた、今は関係が悪くなっていても、いつか必ず仲直りできる、皆さんの力にもかかっていると語りかけました。






 




 

 大阪朝鮮歌舞団は、1965年に創団され、大阪、奈良、和歌山を 中心に年間100回程の公演活動をおこなっています。
 金日成主席、金正日総書記、金正恩委員長、そして祖国への思いをこめて「信念」、「いつも胸に」、「我らは万里馬騎手」などの歌と踊りを披露しました。
 フィナーレでは、遠山洋子氏、大阪朝鮮歌舞団が歌と踊りを披露し、日朝友好をともに実現していこうという気持ちを新たにしました。

『金正恩著作集』第二巻 出版記念・祝賀会

 『金正恩著作集』第二巻の出版記念・祝賀会が、芸術公演につづいて同日開催されました。
 2014年に発刊された第一巻に続き二巻目となる今著作集は、朝鮮労働党第7回大会における報告をはじめ、2014年2月から2016年12月までに発表された金正恩委員長の著作が収録されています。
 主催者を代表し、家正治・金日成金正日主義研究全国連絡会代表世話人が挨拶をおこない、『金正恩著作集』の学習をはじめ、チュチェ思想の研究をおこないながら、将来世代にたいする責任をもっていきたいと述べたうえで、日朝友好運動の発展と国際平和と人類の幸福のためにと、参加者全員で乾杯をおこないました。
 祝賀会では、徐忠彦・在日本朝鮮人総聯合会中央本部国際統一局長が挨拶し、つぎのように述べました。
 金日成主席誕生105周年、金正日総書記誕生75周年を記念する今年、金正恩・朝鮮労働党委員長の著作集を一巻のみならず、第二巻を世界ではじめて出版されたことに、心からの敬意と感謝を表したいと思います。
 金正恩委員長は、金日成主席と金正日総書記の遺訓を貫徹することを自らの使命として多くの活動をなさっています。
 金正恩委員長のすべての活動には、自強力と人民大衆第一主義という二つが貫かれていると言うことができると思います。
 朝鮮を領袖、党、国家、人民と軍隊がひとつの家族のようになっている国にすべく、そのたたかいの先頭に立っておられるのが金正恩委員長であり、その模範を示してたたかっておられることをとおして、人民がついていっています。金正恩委員長は人民の指導者として、人民から尊敬されています。
 本日の遠山洋子さんの歌にありましたように、苦しい時でも必ず明日が来るということを信じ、皆さんとともにがんばって朝日関係においても良い日を迎えられるようにしたいと思います。
 祝賀会ではまた、チュチェ思想国際研究所事務局長の尾上健一事務局長がつぎのように挨拶しました。
 金正日総書記誕生75周年を記念して芸術公演がりっぱに催され、『金正恩著作集』第二巻の発行を祝賀してこの集いがおこなわれたことを大変嬉しく思います。
 金正日総書記は金日成主席のチュチェ偉業を継承・発展させ、帝国主義の侵略策動に勝利しながらも、惜しくも逝去されました。
 金正恩委員長は思想理論活動の過程で、金日成主席と金正日総書記の思想と理論を金日成金正日主義と定式化し、その完遂のために先頭でたたかっています。
 金日成金正日主義の内容とその実現のための金正恩委員長のたたかいは、『金正恩著作集』第一巻・第二巻に集約されています。
 第一巻につづいて、第二巻が金正恩委員長の誕生を祝賀して1月8日に発行されたことは、歴史的意義があります。
 資本主義は行き詰まり、他方で既存の社会主義も挫折したなか、人々は未来に展望を持てずにいます。
 いま欧米では、大衆の不安を増大させ、一時的な感情を煽りながら政治的に利用するポピュリズムの嵐が吹き、侵略と略奪によって独占資本家の経済的利益を追求する動きが台頭しています。
 私は、『金正恩著作集』が世界人民の明るい前途を照らしながら、力強く歩む道のりをさし示してくれるものと信じています。
 この度、芸術公演と出版記念会の成功のために尽力してくれたなかま、集まりの開催を祝賀して参加してくださった全国のみなさんに感謝しながら、喜びを共有できたことを嬉しく思うものです。
 『金正恩著作集』第二巻・出版記念会ではこのほか、金日成金正日主義研究全国連絡会・地区連絡会の役員およびメンバーをはじめ、各地で朝鮮との友好・連帯運動を長年にわたりおこなってきた各界の人士が数多く参加し、発言しました。
 発言者は、金正恩委員長の活動に学びながら、日本をより良い社会へときずくため、金日成金正日主義の研究を深めるとともに、日朝友好運動を発展させていきたいと決意を述べました。