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ここでは、インドと日本で開催されたチュチェ思想全国セミナーについて紹介します。
朝鮮労働党創立70周年を記念し、自主と世界平和に関する全国セミナーが、9月12日、ニューデリーのインド国際センターでおこなわれました。
セミナーには、弁護士、大学教授、建築家、技師、政治家、教育関係者など、各界の著名人士が参加しました。
セミナーの議長を、デリー大学モティラル・ネルー校運営委員会委員長であるラジェシュ・メータ博士が務めました。
セミナーは、インドの伝統的祝賀儀式の一つである点火式でその幕が開きました。そして、平和と協調を称えるサンスクリット語の賛歌を学童が歌い、会場はおごそかな雰囲気に包まれました。
今セミナーのテーマについて解説したハリシュ・グプタ教授は、自主性実現が世界平和の重要な条件となること、自主性を擁護するチュチェ哲学が平和を実現するもっとも確かな方途を明示するものとなる、と強調しました。
セミナーでは、来賓として招かれた、インドのジャールカンド州、アッサム州およびオリッサ州の元知事であるサイヤド・スィブテー・ラズィー氏、インド駐在朝鮮大使であるパクキョンソン氏、元大臣のマンガット・ラム・シンハル氏があいさつをのべました。
つづいて討論がおこなわれ、ムケシュ・シャルマ氏、アジア・チュチェ思想研究所理事であり、インド
発言者は、自主性擁護が平和の根幹となることについて、また、帝国主義が平和にとっての最大の敵となることを解説しました。
また、チュチェ思想は、実践されている哲学であり、チュチェ思想が適用された真の社会主義を朝鮮にみることができると強調しました。
セミナーでは、
インド海軍退役将校であるC.P.グプタ氏による感謝の意が述べられたあと、セミナーは、学童によるインド国歌の斉唱で閉会しました。
朝鮮労働党創立70周年に際し、チュチェ思想研究セミナーが、9月22日、
セミナーには、
セミナーは、
主催者を代表して
同氏は、全国各地から来場したセミナー参加者に謝意を表しながら、抗日革命闘争の時代から続く長い歴史のなかで朝鮮労働党が創立され、70周年という輝かしい日を迎えるにあたり、今セミナーが開催されたことをたいへん喜ばしく思います、と述べました。
そして、このような情勢のなか、今セミナーであらためてチュチェ思想について学び、日本の運動が大きく前進できるよう、心から願っていると結びました。
つづいて、来賓挨拶がおこなわれました。
朝鮮の自主的平和統一支持日本委員会委員長の日森文尋氏は、多くの国民が反対している安全保障関連法案について触れながら、戦後70年を迎えるなか、皆さんと一緒にしっかり勉強して、日朝友好運動を前に進めていきたいと決意を述べました。
また、在日本朝鮮人総聯合会中央本部国際統一局長の徐忠彦氏は、8月25日の南北会談合意に言及し、南北関係が改善に向かうきっかけがつくられたとしながら、自主の理念にもとづいて行動してこそ、独自性をもった建設的な合意ができることを示したと述べました。
朝鮮大学文学歴史学部長であり、在日本朝鮮社会科学者協会会長の李英洙氏が、「朝鮮労働党の栄えある歴史と党建設の新しい発展」と題して、講演をおこないました。
講演は、労働者階級の党にたいする主体的理解、朝鮮労働党の栄えある歴史と特性、
はじめに、民衆中心の社会歴史原理にもとづいて新しく確立されたチュチェの党建設理論について解説しました。
そして、朝鮮労働党の栄えある歴史と特性について、朝鮮労働党は、
また、朝鮮労働党はチュチェ型の革命的党、
さらに、
鎌倉孝夫教授は、「戦後70年、日本は朝鮮とどう関わってきたか、そしていま」と題して講演しました。
鎌倉孝夫教授は、日本が戦後、アメリカが引き起こした朝鮮戦争をはじめとする戦争に加担してきたと指摘し、軍事的にも経済的にもアメリカに従属させられてきたと述べました。
そしてアメリカの世界戦略のもとで、戦争国家化をすすめる現政権の企みを必ずや阻止し、その根拠とされている朝鮮敵視政策、朝鮮脅威論を払拭していくために、わたしたちは着実に歩を進めていかなくてはいけない、と強調しました。
セミナーの最後に、朝鮮労働党創立70周年にさいして訪朝する、
代表団メンバーは、挨拶のなかで、今回の訪朝が、日頃のチュチェ思想を研究普及する活動をさらに発展させ、多くの人々の幸せを実現する新しい社会、自主、平和の社会をきずく運動の発展につながるよう、しっかり臨んでいきたいと述べました。
今回のチュチェ思想研究セミナーは、厳しい闘いを乗り越え、人々の幸せを実現するために歩んできた朝鮮労働党の栄えある歴史を振り返りながら、創立70周年を記念するとともに、戦後70年を迎えた日本の未来を展望し、チュチェ思想研究普及活動をよりいっそう広範な人々のなかでおこなっていく決意をかためた、意義深い集いとなりました。