モンゴル代表団の訪日に際し
自主・平和のためのチュチェ思想研究交流集会が開催される


 モンゴル白頭山協会メンバーで構成されたモンゴル代表団の訪日に際して、自主・平和のためのチュチェ思想研究交流集会が、2014年3月23日、東京で開催されました。
 集会には、日本でチュチェ思想を学ぶ勤労者、教員、医療従事者、青年学生らが参加しました。
 集会では、尾上健一・チュチェ思想国際研究所事務局長と代表団団長であるウランバヤル・ダグワドルジ・モンゴル政治・経営アカデミー所長が、講師を務めました。
 尾上健一事務局長は、最近の国際情勢について言及しながら、つぎのように述べました。
 第二次世界大戦後、アメリカを中心として世界の帝国主義が従属的同盟関係を結ぶようになってから40年が経ち、最近の情勢をみてみると、もはやアメリカは、内外に政治的経済的課題を抱え、他国で戦争を引き起こす余裕などない状況になっています。
 2011年から2012年にかけての中東情勢からもわかるように、欧米帝国主義の力は著しく弱体化したものの、侵略的な本性は変わらず、暴力的な手法で世界中に干渉しています。そのなかで、中東、アフリカの一部の国のなかで、真に自国人民の利益を代表する勢力がいないため、国が無秩序で戦場のようになってしまっている状況があります。

 朝鮮は、自主の道、社会主義の道、それを担保するための先軍の道を歩み続けています。
 自主は自由とは異なります。自由は、抑圧された奴隷や、あるいは植民地下の人民が願いました。自主は、主人として生きる道であり、抑圧があればたたかい、抑圧がなくても主人として生きる道のりです。
 自主の道は社会主義の道にも通じています。
 日本は経済的に発達していても、長いあいだアメリカだけを尊敬し、従属してきました。
 今こそ日本を含む各国が、他国に従属することなく、自主の道を歩む時期にきていると思います。
 ウランバヤル・ダグワドルジ氏は、自らが所長を務めるモンゴル政治・経営アカデミーの事業の特徴について言及するともに、今後の抱負について語りました。
 また、モンゴルの諺を引用しながら、つぎのように述べました。
 それぞれの国や民族には、自分たちに合った発展の方法があると信じています。
 自分たちの力で発展してきた国は、りっぱな見本であると考えています。
 金日成主席が創始したチュチェ思想の考え方があるがゆえに、わたしたちはみなさんと今回会うことができたと考えています。
 参加者からは、カネよりも人間を重視する思想を手にし、人々が自主の道を進んでいくことの必要性について発言がありました。
 モンゴル代表団と参加者は、チュチェ思想、金日成金正日主義について意見交換し、研究交流をおこないました。