金日成・金正日主義研究全国連絡会が結成される


 金正日総書記の誕生72周年に際して、金日成金正日主義研究全国連絡会結成集会ならびに記念講演会が、2014年2月15日、金日成金正日主義研究全国連絡会準備会の主催、チュチェ思想国際研究所の後援で東京において開催されました。
 集まりには、チュチェ思想国際研究所の尾上健一事務局長、チュチェ思想国際研究所理事であり埼玉大学名誉教授である鎌倉孝夫氏、アジア・チュチェ思想研究所理事であり神戸市外国語大学名誉教授である家正治氏、チュチェ思想研究全国連絡会事務局長の花輪不二男氏、金日成金正日主義研究福島連絡会代表であり福島朝鮮学校を支援する会会長の住谷圭造氏、朝鮮の自主的平和統一支持日本委員会議長の日森文尋氏、在日本朝鮮人総連合会中央本部国際統一局長の徐忠彦氏、京都大学教授の小倉紀蔵氏などが参加しました。
 大雪の影響で交通機関が麻痺するなか、北は北海道から南は沖縄まで、全国各地の人々がかけつけました。

 結成集会開催に先立ち、2014年2月11日に急逝されたチュチェ思想国際研究所理事長のビシュワナス氏の冥福を祈り、参加者全員で黙とうを捧げました。
 尾上健一事務局長は、ビシュワナス理事長の略歴を紹介しながら、87年の生涯の半分をチュチェ思想研究普及活動に投じ、その最期の最期まで献身されたビシュワナス理事長に心からの哀悼と感謝を捧げます、と弔意を表しました。

金日成金正日主義研究全国連絡会結成集会

 2012年5月に日本において初めての金日成金正日主義研究会が結成されて以降、その年のうちに沖縄、福島、群馬で県単位の金日成金正日主義研究連絡会が結成され、2013年には、関東と関西で地域単位の連絡会が結成されていきました。
 こうした活動の結実として、金日成金正日主義研究全国連絡会が結成されることになりました。
 金日成金正日主義研究全国連絡会結成集会には、県単位、地域単位に結成された各連絡会の代表ならびにメンバーが集い、熱気のこもった集まりとなりました。
 開会のあいさつをおこなった金日成金正日主義研究福島連絡会代表の住谷圭造氏は、東日本大震災の被災地である福島では、だれもが不安をもちながら生活しています。このような福島がかかえる課題と金日成金正日主義研究の意義とを結びつけてとらえていきたいと思います、と述べました。
 来賓を代表し、朝鮮の自主的平和統一支持日本委員会議長の日森文尋氏、在日本朝鮮人総連合会中央本部国際統一局長の徐忠彦氏が祝賀のあいさつをおこないました。
 また、金日成金正日主義研究沖縄連絡会代表の佐久川政一教授の代理として参加した、金日成金正日主義研究沖縄連絡会の新里正武氏、アイヌ伝統工芸士の成田得平氏があいさつをおこないました。
 結成集会では、全国連絡会代表世話人ならびに世話人に就任した学者、研究者からあいさつがおこなわれました。
 家正治代表世話人は、平和と戦争のない社会をつくることとならび、支配と従属のない世界をつくる必要性を感じている、金日成金正日主義に学び、21世紀の社会を人間の尊厳が守られる社会としてきずいていきたい、と発言しました。
 花輪不二男世話人は、これまで長いあいだ労運動との関わりのなかでチュチェ思想を学んできた、労働者は使い捨てで人間扱いされておらず、日本においては、自主を確立し人間性をとりもどすことが求められている、と述べました。
 金日成金正日主義研究全国連絡会の結成宣言が提案され、満場一致で採択されました。
 結成宣言は次のように述べています。  「革命と建設の成否は、言いかえれば、人民の幸せを実現し、自主偉業をきりひらくことができるか否かは、卓越した指導者にかかっている。
 金正日総書記逝去後の金正恩第一書記の活動は、金日成主席と  金正日総書記の思想と業績をひきつぎ、チュチェ偉業を継承完成へと導く指導者がだれであるかをはっきりと示した。
 金日成金正日主義研究全国連絡会の結成は、金日成金正日主義研究の研究普及活動をいっそう促進するうえでの節目となるものである」
 金日成金正日主義研究全国連絡会の結成は、日本と世界の自主化、平和の課題と結びつけながら、金日成金正日主義を研究しつづけていく決意の場、新たな出発点となりました。

金日成・金正日主義と日本の平和に関する講演会


 チュチェ思想国際研究所理事で金日成金正日主義研究全国連絡会代表世話人の鎌倉孝夫・埼玉大学名誉教授は、「自主は命―金正日総書記の反帝国主義・自主確立路線に学ぶ―」と題して講演をおこないました。
 鎌倉孝夫教授は、領袖、党、大衆の一心団結が自主確立の基盤であるとし、その力こそ朝鮮戦争勝利の決定的要因であり、90年代の苦難の行軍においても発揮されたと言えると述べました。
 そして、チュチェ思想、金日成金正日主義に学び、日本の自主を確立する主体形成の必要性と、自主を守り通している朝鮮との信頼関係形成、自主尊重と連帯の重要さを訴えました。
 京都大学の小倉紀蔵教授は、「主体と日本」という講演テーマと関連し、日本は主体を放棄してしまっていると懸念しながら、資本主義という人間を破壊するシステムをいかにして内破していけるかについて考察していると述べました。
 そして、社会をどのようにつくるべきかという問題さえも外部にまるなげし、思考停止してしまっている日本を変えるためには、様々な文化、知恵をもった人々がともに共同体を再構築していくことが必要であると強調しました。
 「金正恩第一書記の社会主義強盛国家建設プラン」をテーマに講演した朝鮮大学校助教の宋明男氏は、2012年4月15日の金日成主席誕生100周年慶祝閲兵式における金正恩第一書記の演説を引用しながら、つぎのように解説しました。
 金正恩第一書記はこの演説のなかで、朝鮮が歴史の分水嶺に立っているとの時代認識、現状認識を明らかにしました。
 そのうえで、朝鮮は反帝・反植民地主義、自主的社会主義がめざす強盛国家建設の推進、祖国統一の展望の道を変わらず進むとの決断を示し、「最後の勝利に向かって」と人民に号令をかけ、鼓舞しました。
 金正恩朝鮮は、自主、先軍、社会主義の原則にもとづき、金正日愛国主義の方法で前進しています。