朝鮮少年団創立66周年慶祝
全国連合団体大会でおこなった祝賀演説

(2012年6月6日)
金 正 恩

 愛する全国の少年団員のみなさん!
 朝鮮少年団創立66周年慶祝全国連合団体大会に参加した少年団代表のみなさん!
 わたしは今日、白頭山麓の正日峰中学校から祖国の最前線である椒(チョ)島の中学校に至るまで、全国津々浦々の遠方から駆けつけたわれわれのりっぱな少年団代表と模範少年団員に会えたことを本当にうれしく思います。
 ここに集まった少年団員の頼もしい姿と愛らしい顔を見ると、平壌へ発つみなさんを温かく見送った少年団員の友だちや先生、みなさんの父母兄弟に会っているような気がします。
 わたしは、社会主義強盛国家の朝が訪れる希望に満ちた時期に、わが党と人民の大きな関心と祝福の中、6・6節を迎える代表のみなさんと全国の少年団員を熱烈に祝います。
 また、みなさんをりっぱに育てるために力を尽くしている先生と全国の学父母にも温かい挨拶を送ります。
 6・6節は朝鮮少年団の祝日であると同時に、わが党と全人民の大切な祝日です。
 世界に、わが国の少年団員のように、数百万人がみな赤いネクタイを結び、一つの組織に固く団結して未来の主人公として頼もしく育っている少年はいません。
 少年団員は、自分を育て慈しんでくれるありがたい党と祖国を限りなく愛しており、勉強に励み元気一杯で、すぐれた才能によって国の栄誉をとどろかせています。
 わが党と共和国にとって、愛する少年団員は億万の金銀財宝にも比べることのできない貴重な宝であり、希望と未来のすべてです。
 頼もしい少年団員は、これまでも抗日児童団の革命伝統を受け継いで朝鮮少年団の旗を誇らかになびかせ、祖国と人民のために勇敢にたたかい、りっぱなことをたくさんしました。
 世界的に少年近衛隊と少年パルチザンはわが国で初めて出現し、自分の領袖の肖像を命を捧げて守り、燃える山林を救った英雄的行為もわが国の少年団員の間で初めて発揮されました。
 少年団員は「少年号」戦車や「少年号」飛行機、「少年号」艦船を人民軍に送り、社会主義建設と国の経済管理も助けた幼い愛国者であり、殊勝なちびっ子建設者です。
 祖国が「苦難の行軍」を行っていた試練の日々にも、少年団員は困難を乗り越えて熱心に学び、われらの学校―われらの軍営運動と社会政治活動を活発に繰り広げて愛国の汗を流しました。
 このように育った昨日の少年団員が今日は全国人民に愛され尊敬される英雄に、労働革新者になり、国の大事を受け持つ幹部になり、今この席で新しい世代の少年団員を祝っています。
 わが党と人民は、このようにりっぱな朝鮮少年団をもっていることを大きな喜び、誇りと思っており、数百万の少年革命家の大集団を擁する先軍朝鮮の前途は限りなく明るく洋々としています。
 朝鮮少年団が今日のように革命の継承者たちの強力な組織として世界に誇れるようになったのは、限りなく崇高な次代愛、未来愛を天稟として身につけている偉大な金日成大元帥金正日大元帥の温かい懐があったからです。
 朝鮮少年団が歩んできた足跡には、革命が前進するに伴って少年団のスローガンも新たに制定し、少年団の活動を手を取って導き、少年団員を党と社会主義祖国に限りなく忠実な真の息子、娘に育て上げた大元帥たちの温かい配慮がこもっています。
 われらの金日成大元帥金正日大元帥は敵が震え上がる百戦百勝の鋼鉄の総帥であるとともに、学生少年を限りなく愛した慈父、心やさしい学父母でした。
 大元帥たちは、世界で初めてわが国の子どもたちを無料で勉強させ、新しい制服を給することを共和国の永遠なる施策とし、国の最良の場所にすばらしい少年宮殿と野営所を建ててくれたうえに、学生少年によりよいものを与えようと常に心を砕きました。
 われらの大元帥たちのように、子どもたちを国の王様と呼び、次代を愛することを党と国家の第一の重大事とし、一生涯学生少年のためにすべてを捧げた、そのような偉大な慈父はこの世にいません。
 実に、朝鮮少年団は金日成大元帥金正日大元帥の温かい懐で育った栄えある金日成金正日少年団であり、このような少年組織の一員となったことは少年団員の大きな誇りであり光栄です。
 愛する少年団員のみなさん!
 みなさんは先軍革命の継承者であり未来の主人公です。
 明日の朝鮮は少年団員のものであり、みなさんの姿に祖国の明日が映っています。
 わが党はみなさんに、世界で一番すばらしい社会主義強盛国家をつくって譲り渡そうとしています。
 みなさんが主人となる明日の強盛朝鮮は、家々にほがらかな笑い声が満ちあふれ、みながむつまじく、世界で一番強大な国であるでしょう。
 この偉大な国をほかならぬ少年団員が支え、よりりっぱに建設していかなければなりません。
 少年団員は金日成大元帥金正日大元帥の大いなる信頼と恩恵を常に胸に秘め、太陽を慕うひまわりのように大元帥たちの栄光に満ちた青少年時代を大いに見習い、不滅の太陽旗を少年団旗の前になびかせて革命の血統をしっかり受け継いでいかなければなりません。
 人民軍と青年同盟がわが党の偉業を先頭に立って実現していく先軍革命の先兵であるなら、少年団はその後続隊です。
 少年団員は抗日児童団の英雄金基松(キムキソン)、金今順(キムグムスン)や祖国解放戦争(朝鮮戦争)の時期の少年パルチザンのように、わが党を決死擁護する先軍時代の真の少年革命家、少年近衛隊となり、党が指し示す道をまっすぐ進まなければなりません。
 今日、少年団員の重要な課題は、知・徳・体を兼備した強盛朝鮮の有能な革命的人材、柱として自らをしっかり鍛えていくことです。
 明日の強盛朝鮮の姿は、まず少年団員の通知表に描かれることになります。
 宇宙ロケットが青空を飛び、CNC機械の海が広がる今日は言うまでもなく、最先端に達する明日のわが国では、成績が低い児童・生徒は何もできず、祖国の前進に追いつくことができません。
 少年は強盛朝鮮のために学ぼうというスローガンを高く掲げ、寸暇もむだにすることなく熱心に学び、また学ぶべきです。
 世界を驚嘆させる未来の世界的な発明家、科学者も、ほかならぬわが国の少年団員の中から輩出しなければなりません。
 少年は勉強に励むだけでなく、社会主義道徳をよく守り、常に組織と集団、友だちを愛し、先生と年上の人を尊敬するとともに、スポーツもでき、愛国の一念でよいことをより多くおこなう模範少年団員になるべきです。
 少年団の組織生活は人々の一生において最初の政治生活です。
 少年団の赤いネクタイは抗日児童団の赤いネクタイを譲り受けたものであり、朝鮮労働党の赤い党旗の一部分です。
 少年団員は党員の栄誉と英雄の金星メダルも赤いネクタイと少年団のバッジから始まるということを心に銘記し、少年団の組織生活に自発的に誠実に参加すべきです。
 少年団員は少年団組織を重んじ、組織生活に自発的に誠実に参加し、分団組織が与えた任務を間違いなく遂行することを習性化すべきです。
 少年団員の後ろには、少年の一番近しい師であり政治的保護者である少年団指導員先生と分団指導員である担任の先生が立っています。
 わが党は今日、少年団指導員先生と分団指導員先生に大きな信頼を寄せています。
 わが党は、先生方が抗日の児童団指導員のように、われらの大切な少年団員を実の親のようにいとおしみ、その才能を開花させ、真に導く根となり、真の師となることを願っています。
 わが党と共和国政府は、金日成大元帥金正日大元帥の尊い次代愛の志を厳かに体し、新しい世代のための事業を党と国家の第一の重大事とするであろうし、愛らしい少年団員が世界で最も幸せでりっぱな先軍朝鮮の働き手として育つようにするため、あらゆる努力を惜しまないでしょう。
 愛する全国の少年団員のみなさん!
 わたしは、わが党と人民の大きな関心と祝福のもとに6・6節を迎える全国の少年団員を今一度熱烈に祝います。
 強大なこの国、社会主義祖国のより明るい未来のために努力を尽くしている先生方と学父母にも今一度温かい挨拶を送ります。
 金日成金正日朝鮮の新しい世代に明るい未来あれ!