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金日成金正日主義研究会が東京において結成される

 5月3日、金日成金正日主義研究会結成集会が金日成金正日主義研究会結成準備委員会主催、チュチェ思想国際研究所後援により、東京において開催された。
 歴史的で意義深い結成集会に参加しようと、北海道から沖縄までの全国各地からチュチェ思想研究者、日朝友好人士、学者、青年学生など、年代も10代から80代まで広範な人々130余名が駆けつけた。
 司会は、日本金日成主義研究会の編集責任者を長い間担当してきた岡田良治氏が務めた。
 結成集会は、4月に金日成主席誕生100周年を祝賀するために日本金日成主義研究会代表団の団長として訪朝した住谷圭造氏の開会挨拶から始まった。
 住谷氏は、今回訪朝して、朝鮮では誰のための政治がおこなわれ、誰のために国づくりをしているのか実感することができた。チュチェ思想世界大会には60ヶ国から参加し、20余名から報告があったが、どの国も金日成主席とのかかわりについて報告していた。
 金日成金正日主義研究会の結成は、まずわたしたちの足元から第一歩を踏み出すことが大事であり、混迷する日本の社会のなかで金日成金正日主義を見出したわたしたちが果たす役割はたいへん大きいと述べた。
 来賓挨拶を在日本朝鮮人総聯合会中央本部の南昇祐(ナムスンウ)副議長とチュチェ思想国際研究所の尾上健一事務局長がおこなった。
 南昇祐副議長は、金日成主席と金正日総書記とともに歩んできたチュチェの100年を輝かしく総括し、新たに金正恩同志の指導のもとにチュチェの新しい100年代の進軍が開始された歴史的な時期に金日成金正日主義研究会をいちはやく結成することは、チュチェ思想研究者や世界の進歩的人民を励ます歴史的できごとであると述べた。
 また4月に祖国を訪問した副議長は、金日成主席生誕100周年の一連の行事が示した歴史的、政治思想的意義を三つあげた。一つ目は、金日成主席と金正日総書記の業績は永遠不滅であることを全世界に向けて発信し誇示したこと、二つ目は、金正恩時代の到来、始まりを全世界に宣布し、金正恩第一書記がチュチェ偉業における団結の中心、領導の中心の確固たる地位を占め全人民の団結の中心であることを誇示したこと、三つ目は、自主を志向し、平和を愛する世界の進歩的人民の心のなかに金日成主席と金正日総書記が永生することを宣言する歴史的契機になったことであると述べた。
 最後にこの結成集会を契機に日本におけるチュチェ思想研究普及活動においてさらなる前進と成果があることを願うとしめくくった。
 チュチェ思想国際研究所の尾上健一事務局長は以下のような挨拶を述べた。
 今回の金日成主席生誕100周年のさまざまな行事が示したものは、金日成主席の革命思想、金正日総書記の革命思想が永遠に発展し勝利するということである。なぜかといえば領袖の偉大さは何よりもその革命思想の偉大さとして表現されるからである。主席と総書記が永生することを宣言した歴史的節目に金正恩第一書記が主席の革命思想と総書記の革命思想を一つに結合して、金日成金正日主義と呼ぶにふさわしいと宣言されたことは、ひじょうに大きな意義がある。
 4月14日、中央報告大会で金永南(キムヨンナム)最高人民会議常任委員会委員長が金日成金正日主義と公式的には初めて表現され、強烈な印象を受けた。
 4月19日付けの労働新聞に掲載された金正恩第一書記が6日におこなった朝鮮労働党中央委員会の責任活動家との談話のなかで、金日成金正日主義ということばが定式化された形で展開されているのを知り、たいへん驚き、感動した。今後は、金日成主席や金正日総書記の偉大な力を金日成金正日主義の名をもって、世界に波及し実証していくことになるであろう。
 新しい時代の幕開けに際して、本日、金日成金正日主義研究会が結成されるようになったのはたいへん喜ばしいことである。
 金日成金正日主義研究会を中心的に担う役員として、武者小路公秀・チュチェ思想国際研究所名誉理事は顧問を、田代菊雄・日本金日成主義研究会前会長は会長を快く引き受けられた。副会長の住谷圭造氏は長いあいだ、労働運動を担い、いまも影響力が強い方である。金日成主席は革命家は、死ぬまで革命をしなくてはならないと言われた。チュチェ思想を学ぶ人は年齢に関係なく、病などのさまざまな困難にうち勝ち、最後までたたかっていくことがチュチェの道であり、金日成主席や金正日総書記が示してくれた道である。
 金日成金正日主義研究会の結成は比較的容易ではあっても、活動を持続し発展させ最後の勝利を迎えていくことは困難であるが重要な活動である。金日成金正日主義研究会の結成が金日成金正日主義の旗を高く掲げ、大衆的に幅広い人と手を組んで活動し、日本のなかに根づいて日本を新しい社会にしていく重要な契機となることを願って挨拶としたいと述べた。
 次に国際金日成賞理事で、金日成花・金正日花普及後援会名誉会長のデヴィ・スカルノ夫人からのメッセージが紹介された。
 結成宣言が金正日著作研究会連絡協議会事務局長の三上太一氏から提案され、満場一致の拍手で採択した。
 ついで会則と役員が提案され承認された。
 最後に金正恩第一書記に送る手紙が提案され、採択した。
 参加者は歴史的意義がある金日成金正日主義研究会結成集会に参加できたことの喜びと誇りを感じながら、チュチェ思想研究普及活動をいっそう促進していく決意を固めていた。

金日成主席生誕100周年祝賀訪朝報告会

 第2部では、今年の4月15日を前後して、金日成主席生誕100周年に際し訪朝した各界人士から訪朝報告がおこなわれた。
 開会に際して司会を務めたチュチェ思想国際研究所理事で朝鮮大学校教授の韓東成(ハンドンソン)氏は、以下のように述べた。
 金日成金正日主義という言葉が公に報道されてからまだ日が浅いなか、日本の地でその名前を冠した研究会が発足したことにたいして、感動と驚きを禁じ得ない。
 太陽節にちなんで金正恩第一書記が成し遂げた業績について3点強調したい。
 第一に、金正恩第一書記がチュチェの百年史を総括したことである。卓越した領袖をいただいてこそ、国と民族の尊厳も、強盛繁栄もあるという鉄の真理をはっきりと実証した。第二は、領袖の永生偉業、主席と総書記の思想と業績を永遠に指導的指針とし、継承完成させるということを明らかにしたということである。すなわち、総書記を永遠なる総書記に、永遠なる国防委員会委員長に推戴し、朝鮮労働党を金日成金正日同志の党として宣布し、その指導思想として金日成金正日主義を定式化したということである。第三は、金正恩第一書記が、百年の大計、革命戦略を提示したということである。第一書記は4・15演説のなかで、偉大な金日成同志と金正日同志が開拓した自主の道・先軍の道・社会主義の道にしたがってまっすぐ前進する、ここに、わが革命の百年大計の戦略があり、終局的勝利があると述べ、これからの百年をどのような道に進んでいくのかをしっかりと示した。具体的には、一心団結+不敗の軍事力+新世紀の産業革命=社会主義強盛国家という新しいテーゼまで打ち出した。金正恩第一書記は社会主義強盛国家を建設することによって主席と総書記の思想と偉業を継承完成させるという意志を世界にむけてはっきりと示したといえる。
 つづいて、朝鮮の自主的平和統一支持日本委員会議長である日森文尋氏は「世界の人々とともに白頭山を訪ねて」と題して報告した。
 日森氏は、今年は日朝ピョンヤン宣言がなされてちょうど10年の節目なので、政治家にも日本の人々にも広く訴え、日朝関係が前進していけるようにしたいと話した。
 その後、アジア・チュチェ思想研究所理事の家正治氏が「チュチェ思想にもとづき社会主義強盛大国建設をすすめる朝鮮」と題して報告をおこなった。
 家正治氏は、2月と4月という歴史的に大きな節目に訪朝し、また、今回の金日成金正日主義研究会結成集会に参列できたことを光栄に思うと述べた。
 家氏は、朝鮮の社会主義強盛大国建設に関して3点指摘した。
 一つは、今回訪朝して、金正恩第一書記自身が人民に近づいていこうとする姿勢が強く感じられた、つねに人民とともにいる指導者によって今後の強盛大国建設がおしすすめられることを感じた、二つは、みんなは一人のために、一人はみんなのためにという集団主義、友愛にもとづく社会であるならば、かならず強盛大国朝鮮が約束されるのではないかということ、三つは、チュチェ思想世界大会では、約60か国、約200人の世界のチュチェ思想研究者が参加した、朝鮮は決して国際的に孤立しているのではなく、世界の友人たちに囲まれて強盛大国の建設をすすめていると述べた。
 チュチェ思想研究会全国連絡会事務局長の花輪不二男氏は、「自主平和を促進する歴史的意義をもつチュチェ思想世界大会」と題し、日本のマスコミは朝鮮が政権交代によって揺らぐことを期待したが、反対に朝鮮は揺らぐことなく前進している。今回の訪朝で、朝鮮がいま、限りなく発展していることを確信したと報告した。
 日朝芸術文化交流協会副会長の遠山洋子氏が「主席誕生100周年を歌でお祝いする」と題してつぎのように報告した。
 第28回4月の春親善芸術祭典で、朝鮮映画の主題歌「心に残る人」を独唱した。私にとって心に残る人は金日成主席である。金日成主席と金正日総書記の遺訓を立派に受け継いだ新しい指導者金正恩第一書記が今までになかった新しい風を共和国に吹かせているという印象を受けた。新しいリーダーである金正恩第一書記を高くいただいて、日朝人民が手をとりあって、一つの目標に向かって頑張っていこう。
 最後に、チュチェ思想国際研究所理事で埼玉大学名誉教授の鎌倉孝夫氏が報告をおこなった。
 鎌倉名誉教授は、金正恩第一書記が4月6日に朝鮮労働党中央委員会責任活動家におこなった談話『金正日同志を永遠の総書記にいただいてチュチェ革命偉業を完成しよう』を引用しながら、次のように述べた。
 金日成金正日主義を党の指導理念・思想として、絶対的に継承・発展させることが4・6談話の重要な内容の一つである。
 談話では、金日成主席、金正日総書記の朝鮮革命・建設偉業の確認がなされている。「総書記をわが党の永遠の総書記にいただくのは、総書記の思想と路線を一貫してとらえてわが革命偉業を勝利のうちに前進させていくための原則的要求です」という一文から、総書記を永遠の総書記とする根拠を明確にとらえることができる。
 談話ではまた、総書記の高邁な風貌、崇高な道徳、信義はみなが見習うべき亀鑑としなければならない、としている。
 また、「一心団結は総書記が譲り渡したもっとも貴重な革命の遺産であり、わが革命の天下の大本である」と述べられ、領袖―党・軍―大衆の一心団結、思想統一こそ、統一と団結の根本であるということが強調されている。
 4・6談話の重要な内容の二つは、自主・社会主義偉業勝利実現にむけた主体形成である。談話では、帝国主義者、反動の策動が続いている今だからこそ、党の組織、特に幹部の役割が絶対に必要であり、唯一指導体系の確立がはかられなければならないと強調されている。
 最後に、日本人民自身の課題として、金日成金正日主義の普遍的真理性の確認と日本の実情に適合させた現実・具体化ということを提起したい。
 チュチェ思想の真理性、金日成金正日主義の真理性を頭で理解するのではなく、日常的な生活の中で明確に確認し、確信をもつことがまず根本ではないかと思う。巨大資本が支配している今日の日本の体制は絶対に変えられる、変える力はチュチェ思想で武装した人民大衆の組織的団結と行動力にあるということを強調したい。

金日成金正日主義研究会結成祝賀宴

 会場を変えて金日成金正日主義研究会結成祝賀宴がおこなわれ、住谷圭造副会長が開会挨拶を述べた。
 来賓として徐忠彦(ソチュンオン)在日本朝鮮人総連合会中央本部国際統一局長が以下のように挨拶をした。
 金正日総書記は生前、私の思想理論をいくら掘り下げても金日成主義でしかありえないと常に言われていた。しかし金正恩第一書記は、金日成金正日主義と呼べる内容が金正日総書記の思想理論にあるということを明確に論証され、金日成金正日主義の旗じるしのもとに、チュチェの偉業を完成させるという決意を今回公の場で明らかにした。朝鮮人民は金正恩第一書記のなかに若き金日成主席、若き金正日総書記を見出している。日本のなかで、金日成金正日主義研究会が発足したことは、日本の将来にとっても利益になることではないかと思いながら、金日成金正日主義研究会が日本に大きな影響力を実践において発揮していくことを心から願って挨拶とさせていただく。
 続いて、金正日著作研究会全国連絡協議会代表世話人である渡辺信子氏が来賓として挨拶を述べた。
 チュチェ思想国際研究所研究員である朝鮮大学校の金哲央(キムチョルアン)氏が挨拶を述べた。
 金日成主席も金正日総書記も、この百年間を日米帝国主義と闘いながら、戦死された方である。私は二人の指導者の後をついて走ってきた。
 4月15日の金正恩第一書記の演説では、二度とわが人民にベルトを締めるようなことをしてはならない、これは党の方針だ、と第一声で言われた。これから金正恩第一書記の指導に従って死ぬまでがんばってやっていく決意をしている。
 日朝芸術文化交流会副会長の遠山洋子氏が歌を、ボリビア出身のフェルナンド・トリーコ氏が民族楽器の演奏を披露した。会場は歌や演奏を楽しみながら和やかな雰囲気に包まれていた。