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日本チュチェ思想研究会全国連絡の主催により、「チュチェ思想と世界の自主化に関するセミナー」が、沖縄県立博物館・美術館でおこなわれた。
セミナーは、同研究会事務局長の花輪不二男氏と全駐労マリン支部元委員長の仲里修氏の司会で進行した。
冒頭、キムジョンイル朝鮮労働党
花輪氏は開会のあいさつで、全国と地元のチュチェ思想研究者に謝意を表しながら、このセミナーの重要性について述べた。
セミナーでは最初に、訪朝し
セミナーでは、3氏による報告がおこなわれた。
チュチェ思想研究会全国連絡会会長を務める佐久川政一・沖縄大学名誉教授は、「米帝の支配をなくし平和な沖縄を」と題して報告をおこなった。
佐久川名誉教授は、日本には平和憲法と言われる憲法があり、独立も達成したはずだが、日米安全保障条約(日米安保)締結以降、今日まで米軍に基地を提供し続け、アメリカの属国のようになっていると述べた。
また、在日米軍基地の約75%が集中する沖縄においては、日米地位協定によりアメリカの治外法権が認められ、相次ぐ米兵による犯罪にたいしても正当に裁くこともできない現状があるとし、沖縄の人権は長年無視されていると指摘した。
日米安保を破棄して米軍基地を撤去し、アメリカ帝国主義による支配をなくして日本を自主化し、一日も早く平和な沖縄をきずかなくてはならないと述べた。
在日本朝鮮社会科学者協会会長のキムファヒョ氏は、「新年の『共同社説』から見るキムジョンイル国防委員長逝去後の朝鮮」と題して報告をおこなった。
報告では、朝鮮の『労働新聞』『朝鮮人民軍』『青年前衛』の三紙共同社説「偉大なキムジョンイル同志の遺訓を体し、2012年を強盛・繁栄の全盛期が開かれる誇るべき勝利の年として輝かそう」の特徴について三点を指摘した。
一つは、
チュチェ思想国際研究所尾上健一事務局長は「チュチェ革命偉業の継承者、
革命偉業において、領袖は統一と団結の中心である。
永訣式の日に目の当たりにしたものは、指導者と人民が一体となり、国家的範囲で一つの大家庭がきずかれていることであった。朝鮮は、親にとってみれば子が、子にとってみれば親を亡くしたというような、もっとも愛する家族を亡くしたという雰囲気に包まれていた。
領袖は家族のなかで父、母のような存在であり、領袖がいるからこそ人々は安心して生活することができ、困難があっても乗り越えていく力を得ることができる。
その日、雪が強く降った平壌で、人々がわれ先にと
その光景を見た
尾上事務局長は、
セミナーに参加した渡久山章琉球大学名誉教授は、沖縄には米兵による暴行事件がたえず、県民の悲しみは深い、沖縄に基地はいらないとだれもが願っているにもかかわらず、その一方で朝鮮脅威論が宣伝され、米軍基地の存続が正当化されている。朝鮮がどんな国であるかを知り、真実をはっきりと認識していきたいと表明した。
また、社会民主党沖縄県連合会副委員長の狩俣信子氏は、元参議院議員の清水澄子氏と訪朝し、チュチェ思想が具現された朝鮮を目の当たりにした。朝鮮人民との友好連帯運動を強め、基地のない沖縄をつくるためにひきつづき尽力したいと述べた。
セミナーに続き、チュチェ思想国際研究所と沖縄チュチェ思想研究連絡会の共催により
パーティーの開会に際して、佐久川政一名誉教授は、本日の
続いて、衆議院議員の山内徳信氏のつぎのような祝賀メッセージが紹介された。
「苦難のたたかいのなかから生まれたのが『チュチェ思想』であり沖縄の『命どぅ宝』の思想も同じ生きる哲学だと思います。
沖縄社会大衆党顧問の島袋宗康氏をはじめ、沖縄の各界人士があいさつの言葉を述べた。
パーティーでは、つぎに、芸能公演がおこなわれた。
沖縄の八重山で祝宴の座開きとして歌い踊られる舞踊「赤馬節」、日本の先住民族であるアイヌ民族の伝統舞踊「エムシリムセ(剣の舞)」、人々の自主性を実現するためのチュチェの道を心一つにしてすすんでいくことを形象した創作日本舞踊「ひとすじの道」が、披露された。
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参加者は、