チュチェ思想研究

チュチェ思想国際研究所

朝鮮労働党第9回大会の開催を記念し、
チュチェ思想研究セミナーが開催される

― ユハ・キエクシ・ヨーロッパ・チュチェ思想研究学会書記長一行を迎えて ―



世界の進歩的人士とチュチェ思想研究者の耳目を集めるなか、朝鮮労働党第9回大会が、2026年2月19日から25日までピョンヤンで開催されました。

東京では3月20日、朝鮮労働党第9回大会の開催を記念し、金日成・金正日主義研究全国連絡会の主催で、チュチェ思想研究セミナーが開催されました。

セミナーでは、フィンランドから日本を訪問していたヨーロッパ・チュチェ思想研究学会のユハ・キエクシ書記長と、朝鮮大学校のパクミョン教授が講演をおこないました。

セミナーには、尾上健一・チュチェ思想国際研究所事務局長、チュチェ思想国際研究所理事であり朝鮮大学校学長のハンドンソン氏をはじめ、北海道から沖縄まで、全国各地の学者、労働者、女性、青年、アイヌ民族、在日朝鮮人など、チュチェ思想研究者が参加しました。

セミナーは、金日成・金正日主義研究関西連絡会事務局長、三上太一氏の司会で進行しました。

ヨーロッパ・チュチェ思想研究学会書記長のユハ・キエクシ氏は、「自主はヨーロッパ諸国の切迫した課題」(全文はここをクリック)と題して講演しました。

キエクシ氏は、ソ連・東欧の社会主義が崩壊した原因の一つとして思想活動の軽視があった、チュチェ思想では、社会主義制度の樹立後、政権の担当者となった民衆が主人らしく革命と建設を担うことと関連して思想活動の重要性が強調されている、事実、朝鮮労働党第9回大会の結語においても、思想活動の重要性が強調されていると述べました。

キエクシ氏は、労働者のおかれた状況から、フィンランドをはじめ、ヨーロッパ全域の政治や経済など多岐にわたって分析し、次のように述べました。

「NATO加盟を契機に、フィンランドの経済は衰退し、フィンランドは現在、EU内で失業率のもっとも高い国となりました。労働者の雇用条件や諸権利はますます悪化の一途をたどっています。

フィンランドが中立的立場を堅持していれば、フィンランドは、ロシアとの関係で安全保障問題をうまく解決することができたでしょうし、自国の経済発展をとげ、福祉国家として発展していく可能性が十分にありました」

キエクシ氏はまた、チュチェ思想が具現された朝鮮社会主義について言及し、次のように述べました。

「チュチェ思想は、朝鮮の社会主義建設においてもっとも威力が発揮された思想であることが実証されています。

これは、各国人民が、チュチェ思想を自国の実情にどのように適用できるかを検討する上で、良い出発点となっています。チュチェ思想を学ぶということは、朝鮮の経験をそのまま模倣したり、そのまま他国に適用したりするということではありません。そうではなく、チュチェ思想の主要原則を活用して、いかに自己の革命を推進していくかということです。

このような立場から、わたしたちチュチェ思想研究者には、貢献できることがたくさんあると考えています」

朝鮮大学校のパクミョン教授は、「朝鮮労働党の強化・発展と社会主義偉業遂行の栄えある道程で一大分水嶺となった朝鮮労働党第9回大会」と題して講演しました。

パク教授は、朝鮮労働党第9回大会の意義を理解するために、1. 大会準備工程と大会日程、2. 「朝鮮労働党中央委員会第8期活動総括報告」の基本内容、3. 過去5年間の闘争と朝鮮労働党第9回大会の意義を理解する上での諸問題の三点に整理して解説しました。

パク教授は、「朝鮮労働党中央委員会第8期活動総括報告」の基本内容について、主要点を①総括期間に収めた成果、②国家の富強・発展と人民の福利、③対外関係の拡大・強化、④党建設と党活動の深化・発展の四つの体系に沿って整理し紹介しました。

パク教授は、この5年間の成果を大きく三点、①社会主義の全面的発展の新たな流れを開拓したこと、②国家経済全般を成長の軌道に乗せ、人民の福利に関する社会主義的施策を拡大実施したこと、③国家防衛力の強化と安全を確保したことと整理しました。

パクミョン教授は、「対外関係の拡大・強化」のなかで、国際政治構図の激変と多極化が進行し、米国の覇権政策により国際秩序が揺らぐなか、朝鮮は主動的に対応し、国家の地位を強固にしてきたと総括された点について言及しました。

さらに、「党建設と党活動の深化・発展」のなかで、党建設の成果と今後の課題が提示され、党の指導力・戦闘力をさらに高める方向が示されたと言及しました。

パク教授は、朝鮮労働党第9回大会は、5年前の難局突破の決意から、未来への楽観と確信へと移行した大会である、今回の大会を研究し振り返るほど、次の5年間の勝利は確定的であると確信したと述べ、講演を締めくくりました。

二人の講演者に続いて、セミナーであいさつをおこなったハンドンソン朝鮮大学校学長は、日本やフィンランドをはじめ、ヨーロッパ諸国におけるチュチェ思想研究普及活動が、どれほど自主性が切望されている環境のもとでおこなわれてきているかを実感したと述べ、長いあいだ信念をもってチュチェ思想研究普及に邁進されてきたことに、あらためて敬意を表しました。

また、朝鮮労働党第9回大会の内容に言及し、次のように述べました。

「朝鮮労働党中央委員会第8期の活動報告のなかで、第三体系は国際問題に言及しています。その中で明白なのは、支配と隷属に反対し、自主と平等、独自性を実現しようとする進歩的人類の思考は、覇権勢力のあがきに正比例して、いっそう強烈なものになるということです。

今後も自主勢力は引き続き強まるでしょうし、その進歩的な闘争によって、公正かつ正義の多極化された世界の建設がいっそう促進されるでしょう。そしてまさにその中心に朝鮮が立っていることを、金正恩総書記の報告を通じて、改めて心に刻むことができました」

セミナーの最後に、アイヌ民族の自主権の擁護のためにチュチェ思想研究普及活動を継続しておこなってきた成田得平氏があいさつをおこないました。

成田氏は、ユハ・キエクシ氏の講演を聞きながら、チュチェ思想研究普及活動の国際的な広がりを感じたと述べ、次のように続けました。

「世界ではいま、米国とイスラエルの暴挙に見られるように、人類史上、ナチスドイツ以来の重大な人権侵害がおこなわれています。そうした現状にあって、世界中の国々の中でも、朝鮮は、自主独立国家として厳然として威力を示し、際立っています。朝鮮は名実ともに、チュチェ思想にもとづいて、世界の自主化を牽引しています。

わたしは、チュチェ思想に巡り合い、アイヌ民族としていままで学習してきたことを本当に誇りに思います」

セミナー終了後、会場を移し、東京朝鮮歌舞団による文化公演がおこなわれました。



公演では、「扇の舞」のほか、こんにち、朝鮮人民のあいだで広く歌われている「強大な母なるわが祖国」などが披露されました。

朝鮮労働党第9回大会を記念し開催されたチュチェ思想セミナーは、金正恩総書記の指導のもとに、朝鮮が社会主義建設の新たな段階に向けて力強く前進していることを、参加者だれもが確信するとともに、チュチェ思想にそった活動をつみあげていく決心をかためる集まりとなりました。



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ヨーロッパ・チュチェ思想研究学会書記長であり、フィンランド・チュチェ思想研究会会長のユハ・キエクシ氏は、同研究会会員である夫人のウルラ・エレナ・ポウチアイネン氏とともに、3月中旬から下旬にかけて日本を訪問しました。

ユハ・キエクシ氏は、滞在中、3月20日に東京で開催されたセミナーの他に、3月25日に沖縄で開催されたセミナーにも参加し、講演をおこないました。

滞在中、今後のヨーロッパにおけるチュチェ思想研究活動について、尾上健一・チュチェ思想国際研究所事務局長と協議を重ねました。

一行はまた、朝鮮大学校や在日本朝鮮人総聯合会中央本部を表敬訪問しました。

ウルラ・エレナ・ポウチアイネン氏は、日本各地でチュチェ思想研究活動をおこなっている女性との懇談の機会に、フィンランドの人々の暮らしやこんにちの政治、社会状況について講演しました。

両氏は、桜の花が開花しはじめ満開にいたる時期に、日本の自然や風土を満喫しながら、各地で有意義なひとときを過ごして帰国しました。