チュチェ思想研究

チュチェ思想国際研究所

チュチェ思想国際研究所が定例研究会を開催




2025年12月27日、東京においてチュチェ思想国際研究所の定例研究会が開催されました。定例研究会には、関東近県をはじめ、静岡、大阪のチュチェ思想研究者や在日朝鮮人などが参加しました。

定例研究会では、尾上健一・チュチェ思想国際研究所事務局長が開会の挨拶をおこないました。

引き続き、チュチェ思想国際研究所理事であり、埼玉大学名誉教授の鎌倉孝夫氏が、「現代帝国主義体制の危機と朝鮮が主導する新しい世界」と題してオンラインで講演し、次のように述べました。

米国で輸出競争力をもつ産業は、農業と軍需産業に限定されており、ミサイル等の兵器を輸出するために、米国の民間企業や軍需産業が戦争の危機を演出しています。

米国では現在、財政支出の拡大によって赤字が増大し、増税や国債発行、インフレーションを引き起こしています。このような状況のもとでも、米国の軍需産業は依然として兵器輸出を拡大しようとし、他国に米国製兵器の購入を強要しています。

日本では、労働者の実質賃金が下がり続けるなか、軍需支出の増大や国債発行が増加し、インフレーションが進行しており、その対抗措置が労働者をますます窮乏化させている状況です。

このような状況下で、日本は、米国製兵器の購入を強く迫られており、日本経済は戦争経済へと移行しています。

日本は、戦争経済からの転換が求められており、そのためには、社会を支える基盤である労働者、労働者組織の意識の転換と運動が不可欠です。

チュチェ思想の原理は、人間中心の原理です。人間がどのような思想をもつか、その思想によってどのような現実を作っていくのかが、チュチェ思想によってはじめて解明されました。

人間はまた、自主性をもち、協力、協働し合い、連帯関係を築いていく存在です。このように、生きていくうえで絶対的に必要な思想的基盤がチュチェ思想によって明らかにされました。

わたしたちは、一人ひとりがチュチェ思想を自分自身の揺るぎない思想にして、日常生活を送り、労働をし家庭生活をきずいていく必要があります。そして、わたしたち自身こそ、チュチェ思想にもとづく国家間関係を作り出す主体であるという意識を確立する必要があります。

つづいて朝鮮大学校の李泰一教授が「朝鮮労働党創立80周年の歩みと共和国の発展について」と題して次のように講演しました。

今回のタイトルを設定した理由として、一つは、朝鮮労働党創立80周年の意味を人民第一主義の観点から明らかにしたいという点、二つは、今年10月、平壌でのチュチェ思想国際セミナーへの参加と学生を引率して朝鮮に滞在した体験を踏まえ、朝鮮の現状についてお伝えしたいという点にあります。

そして、朝鮮労働党創立80周年の歩みを、開拓期、発展期、継承期、新たな継承・発展期の4段階に整理しました。

建党以降の80年を貫く理念として、以民為天、一心団結、自力更生があります。また、80年の歩みは、党が人民とともに歩んだ人民の歴史ということができ、その本質は10月10日を中心に、金正恩総書記がおこなった3つの演説に示されています。3つの演説は、人民大衆第一主義で貫徹されていること、第8期期間の目標が達成されたとうたっていること、80年を回顧的に振り返るよりも、課題を見つけ解決方途を見出していく未来志向的発言が際立っていることを特徴としています。

朝鮮は、わが国家第一主義時代に入りました。これは、金正恩総書記の指導のもとに、全朝鮮人民が目標に向かって一丸となって進んできた結果として実現したものです。

金日成主席や金正日総書記の業績に学ぶとともに、金正恩総書記の時代になって社会主義の全面的発展期がなぜ生まれたのかに着目することが重要です。

金正恩総書記は、党を強化していくうえで、必要な資質を備えた幹部を養成していくことを重視し、今日の発展する朝鮮の要求に応えうる、党の思想・理論でしっかりと武装し、党活動の原理と方法に精通し、大衆を動かす指導の要諦を体得した政治実務的資質と実践能力の高い実力型の活動家、さらに、党の人民観・人民哲学を体質化し、人民のために献身することに人生のやりがいと喜びをも見いだすことのできる活動家の育成に重点をおきました。

金日成主席は、民族幹部養成事業を朝鮮の革命と建設の成果を左右する問題とみなし取り組みました。金正恩総書記も、中央幹部学校の開校式で、人民に献身する党と国家の有能な活動家を育成することの重要性をあらためて強調しました。

これは、人民大衆第一主義を党活動に貫いた内容になります。

人民大衆第一主義は、人民に要求している思想ではなく、その政治理念を具現するのは党と国家であり、人民への愛と信頼、人民への献身をその内容とします。

このように、人民大衆第一主義が党活動に貫かれたということによる必然性として、朝鮮はわが国家第一主義時代に入りました。

2025年を振り返って

最後に、朝鮮大学校の韓東成学長が講演しました。

2025年12月9-11日に開催された朝鮮労働党中央委員会第8期13回総会で、5か年計画の達成が宣言されました。また、朝鮮では、全国各地の発展ぶりが頻繁に報道されており、毎日朝鮮中央テレビを見ざるを得ないほどの状況にあり、祖国である朝鮮民主主義人民共和国にとって、2025年は、栄光の年、勝利の年、歓喜の年であったといえます。

また、2025年は世界のチュチェ思想研究普及活動と自主化のための活動においても大きな前進があり、革新と連帯の年だと規定できます。朝鮮労働党創立80周年にさいし、10月8~9日、ピョンヤンでチュチェ思想国際セミナーが開催されました。

さらに、チュチェ思想国際研究所事務局長が送った祝賀文のなかで、2025年9月3日に北京でおこなわれた反ファシズム・抗日戦争勝利80周年記念国際行事において金正恩総書記が参加し、十数億を擁する大国の中国、ロシアの首脳と肩を並べ堂々と歩む姿に世界の耳目が集まったと明記されています。

在日本朝鮮人総聯合会や朝鮮大学校にとっても、2025年は継承と革新の年であったといえます。



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2025年を振り返る本定例研究会は、国際情勢が大きく変化するなかでチュチェ思想の重要性を再確認し、2026年に向けてチュチェ思想研究普及活動のさらなる前進を期する意義深い場となりました。