チュチェ思想研究

チュチェ思想国際研究所

金正恩総書記の誕生を祝賀し
「チュチェ思想新春セミナー」が沖縄で開催される

2025年1月12日、沖縄で、金日成金正日主義研究全国連絡会の主催、チュチェ思想国際研究所後援で、金正恩総書記の誕生を祝賀し「チュチェ思想新春セミナー」が開催されました。

セミナーには、尾上健一・チュチェ思想国際研究所事務局長や高良鉄美・参議院議員、仲村芳信・沖縄大学名誉教授など地元の学者、民主人士、労働者、学生の他に、北海道はじめ、全国各地からチュチェ思想研究者が100名近く参加しました。

セミナーには朝鮮社会科学者協会から次のような祝賀メッセージが寄せられました。「自主と正義、平和を志向する日本の各界各層人士の大きな関心と支持の中で開催された貴セミナーは、為民献身を中核とする人民大衆第一主義思想である金正恩同志の革命思想と人民の理想社会建設で驚異的な成果を収めている朝鮮の現実を深く認識し、両国人民間の絆を厚くする立派な契機となるでしょう」。

また、レバノン・チュチェ思想研究会会長、博士のサミール・ディアブ氏、沖縄大学名誉教授の平良研一氏からも祝賀メッセージが寄せられました。

セミナーでは、沖縄大学名誉教授の仲村芳信氏が主催者を代表し、沖縄戦を生き延びた戦争体験者として、パレスチナとウクライナで戦争がつづいていることに心を痛めている、今後チュチェ思想がますます広く発展し、世界平和に貢献していくように願っていると挨拶しました。

高良鉄美参議院議員が来賓として、真実が隠されているなかで間違いは間違いとして主張していくことが大事であるとして、国会での自らの活動を紹介し、朝鮮やロシアの脅威を云々して日本の軍備が拡大されている問題にたいしてともにたたかっていきましょうと挨拶をおこないました。

セミナーでは、チュチェ思想国際研究所理事であり、埼玉大学名誉教授の鎌倉孝夫氏が「現代帝国主義とチュチェ思想の意義」と題して講演しました。

鎌倉教授は、米国の覇権主義戦略のなかで激しい沖縄戦がたたかわれた、日本は米国の地位協定のもとに、米国に従属するなかで、沖縄はその矛盾の縮図であると述べました。

さらに、戦争が物資の略奪を目的とするだけでなく、帝国主義が他国を支配する道具として使われている、過去の戦争の本質を究明し、現状を正しくとらえることが重要であると強調しました。そして、戦争のない平和な世界をきずいていく展望について、つぎのように語りました。

平和で活力のある社会をつくっていくのは、民衆の意識、思想性にかかっています。お互いが信頼し、助け合い、向上していく関係性のもとに、意識性、創造性を育み、発展させていくこと、それによって国が富み、さらにそれが大衆に等しく還元されるという循環の力学があるのが、民衆第一主義の社会であり、チュチェ思想によって創出された真の平等で民主主義の社会です。

わたしたちはチュチェ思想を学び、わたしたち自身のものにしなければなりません。そして、日本の自主化の障害となっている米帝国主義に対抗していかなければなりません。わたしたち自身の思想性が問われています。わたしたち自身の自主確立が、現代帝国主義の支配と対決し、全世界の平和、各国の自主性確立を推進していく力にならなければなりません。



朝鮮大学校の朴明教授が「金正恩総書記の革命思想とその具現―2024年訪朝報告」と題して講演しました。

朴明教授は、朝鮮における共産主義をめざすたたかいの萌芽が金日成主席の思想にあったと述べながら、朝鮮ではチュチェ思想にもとづく社会主義・共産主義建設理論が、金正恩総書記が指導するこんにちにいたってさらに発展豊富化されたことについて解説しました。

社会主義建設偉業が、社会主義政権の樹立に始まり、資本主義から社会主義への過渡期を経て、社会主義完全勝利が成し遂げられ、完全に勝利した社会主義社会がより強固に発展し共産主義の高い段階へと移行する歴史的過程を経ます。

そして、各部門、各単位、各地域が3大革命化されれば、それはすなわちわれわれが達成しようとする社会主義の全面的発展であり、自立、自存によって繁栄する社会主義強国、人民の理想社会です。

共産主義は決して物質的な豊かさを共有する福利の大きさだけによって決まるのではありません。社会にどれほど情と愛と徳があふれているのか、人々がどれほど仲睦まじく暮らしているのか、人々の道徳的水準がどれほど高い境地にいたっているのかという表徴が、理想社会の主たる内容をなします。

朴明教授は、金正恩総書記が昨年夏の朝鮮北部地域における水害に対して自ら現地に赴いて復興建設を指導する姿を紹介し、人民が要求することはすぐに実現しようとするのが為民献身であると述べました。金正恩総書記は、被災民が暮らしている避難テントを訪れ、子どもたちや高齢者を平壌に呼び寄せて、安心して生活できるようにしました。

朝鮮では、水害にあった被災者を「水災民」といいますが、金正恩総書記が徹底して献身したことにより「水福民」という言葉が生まれました。

朝鮮の人々は明るく笑顔にあふれていた、経済的に豊かになっただけではなく、互いに信頼し、助け合い、自国に自信をもって生きていると述べました。

セミナーでは、最後に、アイヌ民族の成田得平氏が、閉会の挨拶をおこないました。成田氏は、昨年10月に3度目の訪朝を果たしてチュチェ思想の威力を改めて実感しました、チュチェ思想をよく学び多くの人に伝えていきましょうと述べました。また、北海道で、アイヌ民族の自主や政治的団結のための活動にチュチェ思想をいかしていきたいと述べました。

迎春芸術公演

チュチェ思想新春セミナー終了後、「迎春芸術公演」がおこなわれました。

沖縄で活動している白充弁護士が乾杯の音頭をとりました。

与座幸賢氏と与座ファミリーによる沖縄民謡、沖縄舞踊が披露されました。新年の幕開けに際し、ご縁節(ぐいんぶし)、安波節(あはぶし)、めでたい節という祝賀の舞が披露されました。続いて沖縄民謡が披露されました。明るく陽気な音色とテンポに、会場からは手拍子が送られ、一体となって楽しみました。

続いて、沖縄諸島の一つ、八重山の庶民の生活を描いた八重山舞踊が披露され、素朴な踊りに会場が和みました。


つぎに日朝音楽芸術交流会会長の池辺幸惠氏がピアノ演奏をしながら「芭蕉布」「荒城の月」をうたい、最後に日朝友好をすすめようとの願いをこめてオリジナル曲をうたいました。


最後に歌手の遠山洋子氏が自身の持ち歌「石割桜」をうたい、つづいて日本各地の民謡をメドレーでうたいました。途中、朝鮮大学校の教授が飛び入り参加し、息の合った歌声に会場からは大きな拍手がおくられました。

最後に、金正恩総書記とともに生きていく決意をこめて「あの方なしでは生きられない」をうたいました。

芸術公演参加者全員に感謝の花束が贈られ、芸術公演は終了しました。

2025年の年明けに開催された沖縄におけるチュチェ思想新春セミナーは、金正恩総書記の思想と指導を深く学び、広範な人々に広めるうえで大きな意義をもつものとなりました。