「自主と正義、人類の未来」に関するチュチェ思想国際セミナーが
ピョンヤンで開催される
4月、春爛漫のピョンヤン。世界のチュチェ思想研究者が朝鮮を訪問しました。
コロナ禍を経て、世界のチュチェ思想研究者にとっては、5年ぶりの訪朝となりました。
「自主と正義、人類の未来」に関するチュチェ思想国際セミナー
4月14日、金日成主席生誕112周年を祝賀し、ピョンヤンでは、チュチェ思想国際研究所主催による、「自主と正義、人類の未来」に関するチュチェ思想国際セミナーが開催されました。
人民文化宮殿で開催された国際セミナーには、世界26か国から30の代表及び代表団、80余名が参加しました。
今年の太陽節に、世界のチュチェ思想研究者が訪朝し、チュチェ思想国際セミナーを開催することができた背景には、金正恩総書記の世界のチュチェ思想研究者にたいする温かい配慮がありました。
セミナーの開催にあたり、チュチェ思想国際研究所のラモン・ヒメネス・ロペス理事長より「自主の時代を促進するチュチェ思想」と題する寄稿文が寄せられました。
セミナーは、尾上健一・チュチェ思想国際研究所事務局長の司会のもと進行しました。
テヒョンチョル・朝鮮社会科学者協会第一副委員長による祝賀演説につづき、マッテオ・カルボネリ・チュチェ思想国際研究所副理事長による「自主と正義を実現する道に人類の明るい未来がある」 と題する基調報告がおこなわれ、次のように述べました(全文はこちら)。
帝国主義の専横と干渉、侵略と主権侵害が公然と傍若無人におこなわれ、それによって主権国家のおこなわれ、それによって主権国家の存立と人民の生存権が甚だしく侵害されている今日の現実は、わたしたちに反帝自主は正義であり、真理であり、尊厳と主権、平和と安全はこの道でのみしっかり守られるということを示しています。
反帝自主の道こそ世界の進歩的人民が平和に暮らすための進路であり、国と民族の尊厳、人類の明るい未来を保証する道です。
今日、反帝自主と国際正義を実現するうえでチュチェ思想研究者の責任と役割は非常に大きく、反帝自主勢力の団結の重要性はさらに浮き彫りにさ れています(反帝自主勢力の団結はさらに重要になっています。/反帝自主勢 力が団結する重要性はさらに明らかになっています。)。
チュチェ思想がさし示す自主の道にそって反帝自主勢力が団結した力で前進するとき、人類の理想であり、未来である世界の自主偉業は必ず実現されるでしょう。
セミナーではまた、日本、朝鮮、モンゴル、メキシコ、民主コンゴ、タンザニア、ロシア、イギリスの代表によるスピーチがおこなわれました。
尾上健一事務局長は「自主、平等な民衆の念願を実現するチュチェ思想」と題してスピーチをおこない、次のように述べました(全文はこちら)。
各国、各民族は長きにわたって、自主的で平等な関係にもとづいた新しい世界を希求してきました。
21世紀がすでに4分の1を経た現在、多くの国が自主の道を歩み世界の大勢を占めるようになっています。時代はいま、平和と繁栄にたいする人類の念願を実現する本格的な軌道に入ったといえます。
一方、世界では、弱体化し凶暴化した米帝国主義が引き起こす侵略戦争によって、おびただしい人々が祖国を追われ、いまこの瞬間にも無慈悲な殺戮がくりかえされています。
世界は危急の問題に直面しており、民衆、民族の尊厳と自主権を確固と守るたたかいをどのようにおし進め、未来社会をどのように展望すべきか、その解答を切実に求めています。
こんにち、世界人民が求める自主的で平等な世界への道のりは、朝鮮民主主義人民共和国に、その領袖の思想と指導に明確に示されています。
民衆のためにすべてを投じる偉大な領袖によって民衆の尊厳が高まり、創造力は強化され、国が発展するということは朝鮮革命の歴史が、今日の朝鮮の姿が、明白に示す真実です。
政治的指導者が人民大衆第一主義の思想を備えるとき、人民の幸福は必ず実現することを朝鮮の現実がはっきりと見せています。
公平な世界秩序を求める反米、反帝闘争への流れは強まり、その決定的勝利の要因はチュチェ思想をいっそう高々と掲げることにあるといえます。
チュチェ思想研究普及活動は反帝自主の闘争を牽引する先行的活動といえます。
セミナーでは最後に、参加者一同の感謝の気持ちをこめた金正恩総書記への手紙が、満場一致で採択されました。
セミナー後、政府主催の歓迎宴が催されました。歓迎宴に先立ち、朝鮮労働党中央委員会政治局委員である李日煥氏と各国代表団団長との懇談がおこなわれました。
李日煥氏は、政府主催の歓迎宴のなかで次のように述べました(全文はこちら)。
社会的存在である人間にとって自主性は生命です。
国と民族の自主性を完全に実現し、自主化された世界で幸せに暮らすことは人類の普遍的な念願です。人間の本来の要求である自主性を離れては国と民族の進歩と繁栄、美しい未来について考えることはできません。
みなさんは今回の国際セミナーを通じて偉大な金日成・金正日主義だけが人民大衆の自主性を徹底的に擁護し、完全に実現しうるもっとも科学的な革命学説であり、自主的な新世界を建設するための進歩的人民の闘争を力強く鼓舞、激励する旗じるしになるということについて理論的に深く弁証されました。
チュチェ思想国際研究所理事会第22回会議が開催される
滞在中、チュチェ思想国際研究所理事会第22回会議がおこなわれました。
理事会会議では、5年間の世界におけるチュチェ思想研究普及活動に関する事業報告がおこなわれました。
また、チュチェ思想国際研究所理事による、自国や地域のチュチェ思想研究普及活動の状況について追加報告がおこなわれ、理事会会議は、互いの活動経験を共有する場となりました。
コロナ禍であっても、世界のチュチェ思想研究者はインターネットセミナーはじめ、さまざまな方法で、チュチェ思想研究普及活動を積極的におこなってきたことが確認されました。
理事会会議では、理事の補選がおこなわれ、モンゴル国立安全問題研究所所長であり、モンゴル・チュチェ思想研究会会長のマシュバット・オトゴンバヤル氏が新たにチュチェ思想国際研究所理事に選出されました。
金正恩総書記の革命思想に関する講習会
訪朝期間中には、世界のチュチェ思想研究者に向けて、朝鮮社会科学者協会主催の金正恩総書記の革命思想に関する講習会が人民文化宮殿でおこなわれました。
講習会では朝鮮社会科学者協会の理論室室長や研究士によって、金正恩総書記の革命思想についての講義がおこなわれました。
キムチャンギョン室長は、「金正恩総書記の革命思想は本質において、為民献身を核心とする人民大衆第一主義であり、思想、理論、方法の全一的体系である」とし解説しました。
参観を通じて
国際セミナー参加者はマンスデの丘に立つ金日成主席と金正日総書記の銅像前に、花籠を献花しました。
また、平壌市東部にある国家贈物館を参観しました。国家贈物館には国内外の朝鮮人民から金日成主席や金正日総書記、そして金正恩総書記に送られた贈物が展示されていました。
各国の代表団は、金日成主席生誕112周年を祝って開催された国立サーカス団と国立芸術団の合同公演も鑑賞しました。公演では、失敗を恐れず、果敢に最高の演技を披露しようととりくむ演技者と、それを温かく見守る観客の姿がありました。
世界のチュチェ思想研究者はまた、国立交響楽団による金日成主席生誕112周年慶祝公演を鑑賞しました。指揮者や奏者の熱演に、観客はおしみない拍手を送っていました。
4月16日のテレビでは、ピョンヤン市和盛地区の第二段階1万世帯住宅竣工式の様子が放映されていました。金正恩総書記が参加するなか、竣工式がおこなわれ、そこには、新しい住宅に住むことができるようになった労働者家族の喜ぶ姿がありました。
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5年ぶりの訪朝は、世界のチュチェ思想研究者に深い印象を与え、新たな気持ちで各国におけるチュチェ思想研究普及活動にとりくむ契機となりました。