チュチェ思想研究

チュチェ思想国際研究所

メキシコ

連続講座によって金日成金正日主義を深める

メキシコでは、チュチェ思想国際研究所理事長のラモン・ヒメネス・ロペス氏を中心として、2021年7月から2022年4月まで毎週のように金日成金正日主義の連続講座がおこなわれました。

ラモン・ヒメネス・ロペス理事長が講演した講座のなかから発言の一部を紹介します。

メキシコにおいては、民衆を意識的に目覚めさせる思想活動が決定的に重要です。民衆が社会の主人になるために思想活動が重要な課題となります。

金日成主席は、チュチェ思想の要求に即した全社会の変革を重要な課題とみなし、全成員に労働者階級の革命思想を身につけさせインテリ化することを重要な課題としました。

国家の政治とは民衆に服務する政治です。国家は民衆の要求にもとづいて政策をうちだし、民衆を擁護し、民衆の活動を発展させていくということです。

朝鮮には、ますます強固で一枚岩のような政治的基盤が拡大しつつあります。

ロペス・オブラドール大統領は、創造的な思考方式によって国政を発展させ、米国政府との間での移民問題など、多くの問題を浮き彫りにしています。創造的な生活を構築することに労をいとわず、人々のためになんでもやろうとする高い意識性をもって働いています。

私たちは、チュチェ思想にもとづいてものごとを深くみなくてはなりません。例えば、本講座をたんなる学術的な講座のようにみなしてはなりません。この講座は、世界における私たち自身の役割について深く考えてみる場でもあるからです。

メキシコでは自国の実情に合わせてチュチェ思想を研究し、実践にいかしていく活動がおこなわれています。 

インド

ムケシュ・シャルマ氏が名誉博士号を授与される

アジア・チュチェ思想研究所書記長であるムケシュ・シャルマ氏が2022年7月、エコール・シュペリウール・ロベール・ド・ソルボン(フランスの私立高等教育機関の名称)で「MICE」指導における名誉博士号を授与されました。

ムケシュ・シャルマ氏は、父であるチュチェ思想国際研究所名誉理事長のビシュワナス氏の志を受け継ぎ、チュチェ思想の研究普及活動を担っています。

ムケシュ・シャルマ氏は2003年、インド・チュチェ哲学全国調整委員会書記長に就任、以後、2010年にはアジア・チュチェ思想研究所書記長に選出され現在に至っています。

昨年12月の金正日総書記逝去10周年に際しては、アジア・チュチェ思想研究所主催のインターネットセミナーを開催、ホスト国となったインドで重要な役割を担いました。

日 本

チュチェ思想に関するセミナーが開催

―東京、大阪、沖縄で学者が講演―

どの国、どの時代においても、進歩的学者が社会発展に果たす役割には大きなものがあります。

日本各地で開催されたチュチェ思想セミナーには学者が講演し、大きな影響を与えています。

◆4月9日、東京 金日成主席生誕110周年慶祝チュチェ思想研究全国集会

金日成金正日主義研究全国連絡会主催、チュチェ思想国際研究所の後援で開催、日本全国のチュチェ思想研究者、日朝友好運動人士、在日朝鮮人、在日外国人など多数が参加して盛大に開催されました。

チュチェ思想国際研究所理事で金日成金正日主義研究全国連絡会代表世話人の鎌倉孝夫埼玉大学名誉教授が「チュチェ思想の真理性-自力更生の今日的意義」と題して、コロナ禍によって世界的に生産が減少し、経済活動が打撃を受けているなかにあって朝鮮がおし進める自力更生の社会建設の正当性と生活力が実証されていると強調しました。

次にチュチェ思想国際研究所理事で朝鮮大学校学長の韓東成氏が「金日成金正日主義の創始と深化発展」と題して講演し、チュチェ思想を創始したのは金日成主席であるが、体系化したのは金正日総書記である。金日成金正日主義の本質は人民大衆第一主義であることを明らかにし、人民大衆に依拠して社会主義共産主義建設をおし進めているのが金正恩総書記であると述べました。

◆5月20日、東京 チュチェ思想国際研究所主催の定例研究会

定例研究会にはチュチェ思想国際研究所事務局長の尾上健一氏、関東学院大学名誉教授の大内憲昭氏、在日本朝鮮社会科学者協会会長の李英洙氏をはじめとして、東京、関東近辺の日本と朝鮮のチュチェ思想研究者が参加しました。

李英洙会長は、今年にはいってから発表された金正恩総書記の三つの著作、朝鮮労働党第2回初級党書記大会でおこなった結語「初級党書記は母なる党の真の政治活動家になろう」、朝鮮労働党第1回宣伝部門活動家講習会議の参加者に送った書簡「形式主義を打破し、党の思想活動を根本的に革新するために」、朝鮮人民革命軍創建90周年慶祝閲兵式でおこなった演説を取り上げ、それぞれの著作の基本思想を明らかにしました。

続いて大内憲昭氏が、「朝鮮社会主義憲法と人権」と題して講演し、朝鮮はこれまでの社会主義国の憲法とは異なり国家機構を中心とした従来の社会主義憲法の体系を刷新し、チュチェ思想にもとづいて、人民の権利を規定していると述べました。

◆6月18日、沖縄チュチェ思想研究連絡会主催の研究会

研究会には、沖縄大学名誉教授の平良研一氏や仲村芳信氏をはじめ弁護士、辺野古基地建設反対運動に参加している人、チュチェ思想研究会の会員、学習者などが参加しました。

平良名誉教授は以下のように講演しました。

米国は新たな世界の覇権をねらっているのです。ウクライナ紛争は、米国がウクライナを利用して、ロシアを崩壊させるための代理戦争であるととらえることができます。

辺野古新基地建設反対の運動は25年間続いています。政府は沖縄県民の平和への思いを受け止めることなく、基地建設を進めようとしています。

日本の対米従属政策は転換しなくてはなりません。

日本の自主をうちたてることは、日本の重要な政治的な基軸、指針であるといえます。

同じく沖縄大学名誉教授の仲村芳信氏は、ウクライナで起きていることについて、米国の軍産複合体が、ロシアとウクライナを分断させ、次々にミサイルや武器を送って儲けようとしていると意見を述べました。

◆7月2日、大阪 金日成金正日主義研究関西連絡会の定例研究会

定例研究会ではアジア・チュチェ思想研究所理事で金日成金正日主義研究関西連絡会の共同代表である家正治神戸市外国語大学名誉教授が挨拶し、国内でも国際的にも、力と力の対決、軍国主義が顕著になっている、日本の自主化、世界の民主化が重要になっていると述べました。

次に、朝鮮大学校の朴明教授が「朝鮮社会主義の全面的発展の展望」と題して講演しました。

朴教授は、朝鮮は共産主義を現実的な目標として再設定し、昨年1月の朝鮮労働党第8回大会以降、社会主義の全面的発展に向けて前進していることについて金正恩総書記の著作を引用しながら詳細に述べました。

金正恩総書記が共産主義ということばを使われるようになったことについて、金正恩総書記は、共産主義を現実的な目標として再設定したと述べました。

また、チュチェ思想国際研究所の尾上健一事務局長が挨拶し、世界ではロシア制裁に賛成する国はわずか32か国、人口にして約15%に過ぎず、制裁に与しない国は166か国、人口にして約85%を占めている、多くの国が大国に従属せず自主的に進もうとしており、これが現時代の流れであると述べました。