チュチェ思想研究

チュチェ思想国際研究所

金正日総書記誕生77周年を記念し、
チュチェ思想全国セミナーをメキシコで盛大に開催

メキシコでは、2018年7月におこなわれた総選挙において、ロペス・オブラドール新大統領が誕生しました。現在は、選挙で公約した民衆に依拠した政治を実現していく活動が、MORENA(国家再生運動)をはじめ、統一戦線に結集した広範な大衆によって力強くおこなわれています。
尾上健一・チュチェ思想国際研究所事務局長一行が、2月8日から11日にかけて、メキシコシティを訪問しました。
 チュチェ思想国際研究所事務局長一行のメキシコ訪問にあわせて、メキシコシティでは、チュチェ思想全国セミナーやチュチェ思想を学ぶ青年の集まりが開催されました。
 2月8日、メキシコ下院会館において開催された、チュチェ思想全国セミナーには、チュチェ思想国際研究所のラモン・ヒメネス・ロペス理事長、MORENA下院議員のルシオ・デ・へスス・ヒメネス氏、メキシコ州議会議員でラテンアメリカ・チュチェ思想研究所のエレアサル・ルビオ・アルダラン書記長、メキシコ・ 金日成金正日主義研究委員会のアルキメデス・ペレス・ベジョ書記長をはじめ、メキシコのチュチェ思想研究者、MORENAの活動家など430名が参加し、盛大におこなわれました。
 セミナーには日本のチュチェ思想研究者やメキシコ駐在朝鮮大使館の公使や職員が参加しました。
 会場内に入りきれず、会場外でモニターをみながら、集会に参加する人々の姿もありました。
 全国セミナーでは、ラモン・ヒメネス・ロペス理事長が開会のあいさつをおこなうとともに司会を務めました。
尾上健一事務局長は、「自主、平和、繁栄するラテンアメリカへ―メキシコ人民とMORENAの勝利を祝う-」と題して講演をおこないました。
 尾上事務局長は、昨年、朝鮮半島が大きく平和と協調に向けて動いた要因について、帝国主義の圧殺策動をはじめ朝鮮を取り巻く状況がいくら厳しくても、朝鮮人民は自主性を堅持して団結してたたかったことにより、勝利をかちとることができたと述べました。
 また、ラテンアメリカ諸国では、政権樹立後、人民の政治的自覚を高め団結を強めていくことが重要な課題となっており、今日のラテンアメリカのたたかいでもっとも大きな勝利をおさめ、いま世界に注目されているのはメキシコ人民のたたかいであると強調しました。
 さらに、世界におけるチュチェ思想の研究普及活動と関連してつぎのように述べました。
 「チュチェ思想は朝鮮で創始された思想であるため、チュチェ思想の研究、適用において朝鮮に学ぶ活動は重要です。しかし、チュチェ思想研究普及活動で留意すべきことは朝鮮の真似をするのではなく、朝鮮人民の経験を自国の実情に応じて研究し適用していく立場を堅持することです」
 講演後におこなわれた質疑応答を通して、参加者は、自国の政治、経済、文化へのチュチェ思想の適用をめぐる問題への理解、朝鮮統一の動きや朝鮮における新たな戦略に関する理解、今日の世界政治における 金正恩委員長の位置と役割についての理解を深めました。
 講演者が回答を終える度に大きな拍手が起こるなど、熱気にあふれた温かい雰囲気のなかでセミナーが進行しました。
 最後にラモン・ヒメネス・ロペス理事長が、新しい世界の実現には、新しい思想、新しい見解が求められていると述べ、セミナーを締めくくりました。

青年主催のセミナーを開催
自主的なラテンアメリカの建設をめざして

2018年10月、ベネズエラにおいて「自主的ラテンアメリカのための青年運動」という青年組織がメキシコ、ベネズエラ、ブラジルの青年チュチェ思想研究者をメンバーとして結成されました。委員長にはアンドレア・ザラテ・フエンテス氏、書記長にはヘクトル・クルス・ラモス氏がメキシコから選出されました。
  この組織は、今後ラテンアメリカ各国の青年チュチェ思想研究者を網羅していくことを目標にしています。
 メキシコの青年チュチェ思想研究者は、2月9日、チュチェ思想国際研究所の 尾上健一事務局長を講師に招き、青年を対象にしたチュチェ思想セミナーを開催しました。
尾上健一事務局長は講演のなかで、自己の生い立ちや青年時代にチュチェ思想と出会い、その後、チュチェ思想研究普及活動に専念する過程で訪朝し、 金日成主席と何度も接見したことについて語りました。また、1970年代から世界的にチュチェ思想を研究普及する動きが強まるなかで、チュチェ思想国際研究所が創設されたことや、1990年代、ソ連・東欧の社会主義が崩壊し、帝国主義の朝鮮にたいする圧殺策動が強まるなかでも、世界のチュチェ思想研究者はさまざまな試練を乗り越え、今日にいたったことについて述べました。
 セミナーではまた、ラモン・ヒメネス・ロペス理事長が、青年が主催するセミナーにチュチェ思想国際研究所事務局長一行が参加したことの喜びと意義について話しました。
 エレアサル・ルビオ・アルダラン・ラテンアメリカ・チュチェ思想研究所書記長は新しい世代のためのメキシコの変革に向けて、現職の政治家としてもたたかっていく決意を表明しました。
 質疑応答では、チュチェ思想の理解と適用をめぐる問題や、政府と政党、民衆が一枚岩になるための要は何かなどの質問がなされました。
  尾上事務局長は提起された質問の一つひとつに丁寧に答えながら、つぎのように述べました。
 「わたしたちがめざす政治は、不満を集めるのではなくて、未来の希望を民衆に与えられるかどうか、自らが打ち出した希望を民衆が支持するかどうか、これにかかっているといえます。参考になるのがやはり朝鮮で、朝鮮は今、社会主義の未来の素晴らしい姿を提起して、展開することに力を入れています」