チュチェ思想研究

「現代世界における自主と平和」に関する
 ヨーロッパ地域チュチェ思想セミナーが開催される

 ヨーロッパ・チュチェ思想研究学会主催の「現代世界における自主と平和」に関するヨーロッパ地域チュチェ思想セミナーが、2017年10月7日、ローマで開催されました。
 セミナーには、イタリア各地のチュチェ思想研究者が参加したほか、フランス、イタリア、フィンランド、ロシア、ルーマニア、イギリスのチュチェ思想研究組織の代表が集いました。
 また、チュチェ思想国際研究所事務局長一行、朝鮮社会科学者協会代表団が参加しました。
 セミナーは、ヨーロッパ・チュチェ思想研究学会書記長であり、イタリア、ペルージャ外国人大学教授のマッテオ・カルボネリ氏の司会で進行しました。
 マッテオ・カルボネリ書記長は開会のあいさつのなかで、セミナー開催の意義を述べながら、主催者を代表して参加者に謝意を表しました。
 同学会会長でパリ大学名誉教授のエドモン・ジューブ氏が報告をおこない、今日、ヨーロッパをはじめ世界の多くの国々の利益と安全が侵害されているとし、各国が自主的立場を堅持することの重要性を強調しました。
 そして、朝鮮が自己の技術と資源に依拠しながら、自力でチュチェの軍事力を構築し、米国のいかなる威嚇・制裁に対してもいささかも揺らぐことなく、自主の道、先軍の道、社会主義の道を進んでいるとし、これはチュチェ思想の勝利であると述べました。
 尾上健一・チュチェ思想国際研究所事務局長は、「反帝自主・恒久平和をめざすヨーロッパへ」と題して、1.世界を軍事支配する米帝国主義の野望、2.反帝自主の先頭に立つ朝鮮、3.自主・平和のヨーロッパを築くために、の三つの体系で講演をおこないました。
 尾上健一事務局長は、第二次世界大戦後、米国中心の世界支配が続くなか、米国に従属して生きることに慣れてきた各国の姿が表れていると今日の世界について指摘したうえで、ただ独り米国に従属することなく主権国家としての尊厳を守り、自主的に生きるための政治的、思想的、軍事的保障を持つようになった国が朝鮮であると述べました。
 そして、朝鮮の進む道は、世界人民にとっての指針となり、励ましとなることはあっても、脅威になるものではないとしながら、チュチェ思想研究者は朝鮮人民の闘いに連帯し、自主的で平和な世界をつくるために闘っていかなければならないと述べました。
 イタリア、キエチ大学教授であるアルド・ベルナルディニ氏は、第二次世界大戦後、とりわけ1991年のソ連社会主義の崩壊から今日にいたるまでの国際政治の動きについて述べました。
 そして、自主の道を歩む朝鮮にたいし、米国を頭目とする帝国主義諸国からの圧力が激化していくなか、2000年代に入って朝鮮が核拡散防止条約から脱退し、核を保有するようになった経緯と背景について解説したうえで、朝鮮との連帯の重要性を強調しました。

 セミナーではまた、ヨーロッパ各国代表がスピーチをおこない、自国と地域をめぐる実情について言及しながら、チュチェ思想研究普及の重要性を強調しました。
 来賓として、ホンチョンギル・朝鮮社会科学者協会副局長が祝賀のあいさつを述べました。
 セミナーは、今日の情勢を正しく捉え、チュチェ思想、金日成金正日主義にたいする理解を深める契機となりました。

 

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 セミナー終了後、ヨーロッパ・チュチェ思想研究学会理事会第12回会議がローマで開かれました。
 会議の冒頭、今年1月に逝去された、ヨーロッパ・チュチェ思想研究学会副理事長を長い間務めたデンマーク、ロスキレ大学名誉教授のブルーノ・アモロソ氏に哀悼の意を表し、黙とうが捧げられました。
 会議では、ヨーロッパ各国におけるチュチェ思想研究普及の状況と成果、今後の課題について活発な意見が交わされました。
 また、マッテオ・カルボネリ書記長から同理事会副理事長の選出について提案があり、フィンランド・チュチェ思想研究会会長でチュチェ思想国際研究所理事のユハ・キエクシ氏の就任が満場一致で採択されました。