チュチェ思想研究

チュチェ思想国際研究所理事長参加のもと
自主と平和のためのチュチェ思想全国セミナーが東京で開催される

 自主と平和のためのチュチェ思想全国セミナーが、2017年7月22日、東京において開催されました。
 本セミナーは、朝鮮戦争勝利64周年を前に、ラモン・ヒメネス・ロペス・チュチェ思想国際研究所理事長の来日を歓迎し開催されました。
 チュチェ思想国際研究所の尾上健一事務局長、埼玉大学名誉教授の鎌倉孝夫理事、金日成金正日主義研究全国連絡会代表世話人の住谷圭造氏、同じく代表世話人の家正治・神戸市外国語大学名誉教授、平良研一・金日成金正日主義研究沖縄連絡会副会長、宮川邦雄・金日成金正日主義研究群馬連絡会共同代表、阿部ユポ・北海道アイヌ協会副理事長はじめ、セミナーには、北は北海道から南は沖縄まで、日本全国で金日成金正日主義を研究する学者、労働者、社会活動家、女性、青年学生など、約200名が参加しました。
 セミナーでは、住谷圭造氏による開会あいさつのあと、来賓のあいさつがおこなわれました。

 在日本朝鮮人総聯合会中央常任委員会の許宗萬議長は、セミナーの開催を祝賀しながら、同セミナーが金日成金正日主義の国際的研究普及と反米自主に寄与することを願うと連帯のあいさつを述べました。
 そのなかで、許宗萬議長は、つぎのように言及しました。
 朝鮮は、朝鮮戦争当時はもちろんのこと、その後もつねに米国の核先制攻撃の脅威にさらされてきました。このように厳しい状況のもとで、金日成主席は、朝鮮を政治における自主、経済における自立、国防における自衛を具現するチュチェの社会主義強国へと導きました。金正日総書記は、朝鮮が1990年代の試練に直面するなかで、先軍政治によって、「苦難の行軍」を勝利に導き、社会主義偉業を単独で守りぬいたばかりか、朝鮮を核保有国にまで押し上げました。
 金正恩委員長は、経済建設と核武力建設を同時並行的にすすめる新たな並進路線を恒久的戦略として打ち出し、自強力第一主義のスローガンのもと、朝鮮の強盛国家建設を導いてこられました。そのようななかで、先の米国独立記念日にあたる7月4日に、大陸間弾道ミサイルの発射実験を一度で成功させたことは、70年以上のおよぶ反帝・反米対決戦における一つの輝かしい勝利であり、朝鮮半島と地域の平和と安全を強固に担保する一大快挙です。
 つづいて朝鮮の自主的平和統一を支持する日本委員会議長である日森文尋氏があいさつしました。
 セミナーの開催を祝賀し、朝鮮社会科学者協会から、つぎのようなメッセージが寄せられました。
 「朝鮮社会科学者協会は、『自主と平和のためのチュチェ思想全国セミナー』に参加された皆様に熱烈な祝賀の挨拶を送ります。
 世界の自主化と平和をめざすチュチェ思想研究普及活動は、社会と歴史を開拓し、社会的進歩をもたらす聖なる偉業であります。
 朝鮮社会科学者協会は、日本の進歩的人士とチュチェ思想研究組織のメンバーの高い熱意によっておこなわれる全国セミナーが、日本の自主化偉業実現と、世界の自主・平和に大きく寄与する立派なセミナーになるものと確信いたします」
 尾上健一事務局長よりラモン・ヒメネス・ロペス理事長の紹介がなされました。
 ラモン・ヒメネス・ロペス氏は、惜しくも亡くなられたビシュワナス・チュチェ思想国際研究所名誉理事長のあとをつぎ、2015年にチュチェ思想国際研究所理事長に就任しました。メキシコ国立工科大学数学教授をされながら、MORENA(国家再生運動)で重要な役割をはたしています。

 セミナーでは、ラモン・ヒメネス・ロペス理事長が基調的な講演をおこない、つぎのように述べました。
 金日成金正日主義は、国内外の抑圧者から完全な独立をなし遂げ、さらに政治的自主や経済的自立、軍事的自衛を達成するための朝鮮人民の闘争に根源をおく政治思想的概念です。
 金日成主席、金正日総書記、そして金正恩委員長が全人類にのこした業績は、自主と世界平和を成就するチュチェ思想の創始と体系化、そしてその実践です。
 ラテンアメリカ及びカリブ諸国の大部分の国と人民は、米帝国主義に反対し自主の立場を堅持するために、公然、非公然に、果敢に、ときには慎重にたたかっています。
 メキシコの場合、その基礎は1910年から1917年のメキシコ革命によって誕生したメキシコ憲法にあります。
 MORENAは、寡頭―新自由主義政治体制と、1982年12月からメキシコではびこっている汚職を根本的になくし、また、第4のメキシコ大変革を成し遂げる目的で誕生しました。
 ラテンアメリカをはじめ全世界の人々と同様にメキシコ人民は、より良い世界をめざしてたたかいに立ち上がっています。だからこそ今、チュチェ思想研究普及活動が、世界人民の自主と平和への願いを叶えるうえでより不可欠になっています。
 つづいて、鎌倉孝夫教授が、「ロシア革命100年―その成功と挫折から学ぶ」と題して、李英洙・在日本朝鮮社会科学者協会会長が、「チュチェの核強国の特徴と歴史的意義」と題して、報告をおこないました。

 鎌倉孝夫教授は、ロシア革命の成功と挫折の原因について言及し、ソビエト社会主義共和国連邦を崩壊させたのは、帝国主義による侵略戦争の脅威への対抗など、外部からの影響だけでなく、基本はソビエト内部の原因によるものであったと述べました。そして、チュチェ思想にもとづく朝鮮社会主義の普遍的意義について報告しました。
 鎌倉孝夫教授は、最後につぎのように述べ、報告をしめくくりました。
 ロシア革命の成功と挫折の原因の解明をふまえ、ここから学び、教訓化して、社会主義を確固として実現させることが、わたしたち自身の課題です。
 チュチェ思想にもとづく朝鮮社会主義は、指導する党と労働者・人民大衆の思想と目的意識の統一にもとづく強固な自主的団結を形成し、確固として社会主義建設を前進させています。朝鮮社会主義の前進は、わたしたちの課題実現にとっても、普遍的意義をもっていることを確認することができます。

 李英洙会長は、チュチェの核強国、核大国としての特徴と、チュチェの核強国出現の歴史的意義について報告したうえで、つぎのように言及しました。
 金正恩委員長が今年5月、精密誘導弾道ミサイル試験発射に際して述べているように、朝鮮は単純な核保有国ではなく、チュチェの核強国、核大国となりました。金正恩委員長のこのような自信と確信に満ちた言葉は、核強国、核大国としての裏付けと、アメリカの対朝鮮政策の脆弱性、世界の自主化の大きなうねりに対する科学的分析、そして、朝鮮人民に対する揺るぎない信頼にもとづいた「勝利宣言」と言えるでしょう。
 セミナーにつづいて、チュチェ思想国際研究所理事長の訪日とセミナーの成功を祝し、東京朝鮮歌舞団と日本で活躍するラテンアメリカの音楽・舞踊団による芸術公演がおこなわれました。
 芸術公演では、朝鮮の歌と踊り、フォルクローレとボリビア民族舞踊が披露されました。
 芸術公演を通じて、ラテンアメリカ、日本、朝鮮における友好連帯の感情が共有されていきました。

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 ラモン・ヒメネス・ロペス理事長夫妻は滞在中、日本のチュチェ思想研究者が、チュチェ思想を自国の現実に適用し民衆に服務する立場で運営している出版社、介護事業所、医療機関、保育園などを訪問しました。
 また、7月23日には、理事長夫妻がそれぞれ小講演会を開き、質疑に丁寧に応答しながら、日本のチュチェ思想研究者との交流を深めました。
 理事長夫妻はまた、滞在中、在日本朝鮮人総聯合会中央本部を表敬訪問し、許宗萬議長によるあたたかい歓待を受けました。
 一連の訪問日程を終え、双方に深い余韻を残しながら、理事長夫妻は帰国しました。